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全国学生1万人~ボランティアに関する意識調査2017~

『潜在学生ボランティアは全国各地に・・・!?』
~全国学生1万人 ボランティアに関する意識調査2017~

調査概要

9月1日は災害への認識を深め、災害に対処する心構えを準備するための「防災の日」です。
地震、水害、土砂災害など毎年のように自然災害に見舞われている我が国、日本。2017年7月に発生した九州北部豪雨や秋田県豪雨が記憶に新しいかと思います。
災害発生後の現場では、自衛隊や消防隊といった公的機関はもちろん、ボランティアの活躍も当たり前のようになってきました。そうした姿をテレビやネットで知り、特別な資格がなくとも、苦しい状況にある人々の力になりたいとボランティアを志願する学生も少なくありません。大人だけでなく学生にとってもボランティアが身近となってきている昨今。日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)では、全国の学生1万人を対象にボランティアに関する意識調査を実施しました。

■調査タイトル
『全国学生1万人 ボランティアに関する意識調査2017』
■調査対象
インターネットアンケートのモニター会員を母集団とする全国の学生
■調査期間
2017年5月19日~5月22日
■調査方法
インターネットリサーチ
■調査地域
全国
■調査数
・アンケート配信数 204,082ss
・サンプル回収数 10,350ss
・有効回答数 10,210ss
・最終的な集計データ数 10,000ss
※ss…sample size
■調査協力会社
・株式会社8will

ボランティアへの意識と行動のずれ

[図1]

ボランティアに関する興味の有無

[図2]

この1年間のボランティア活動の有無

ボランティアへ興味が「ある」と答えた学生の割合は60%を超えましたが、実際にこの1年間で活動に参加した割合は30%弱に留まっており、意識と行動にずれが見られました。(図1、2)

意外と貪欲!?

[図3]

学生が認識している「ボランティアを始める最大のきっかけ」と大学の教員が認識している「学生がボランティアを始める最大のきっかけ」の割合対比

では実際にこの1年間でボランティア活動に参加した学生は、どんなきっかけで参加したのでしょうか。 図3を見ると「団体や知人との関係性」に次いで「自己実現・自分自身のため」だったと回答した学生が27.5%に上りました。
参考資料として教員に同様の質問をしたところ、1位は学生と同回答でしたが、「社会貢献の意識」をきっかけに学生がボランティア活動を始めていると認識している教員が29.1%を占め、学生と教員の意識にずれが生じていることが分かりました。教員が考えているより、学生は自分の経験や学びにボランティアを上手く活用しているのかもしれません。(図3)

思就期20歳

[図4]

この1年間でボランティア活動をした学生が、その活動を始めた契機

学生は、「自己実現・自分自身のため」をきっかけにボランティア活動に参加していますが、もう少し掘り下げてみていくと、「自分に合ったボランティア活動だと思った」という理由がこの1年でボランティアを始めた最大のきっかけでトップとなりました。(図4)

[図5]

『自分に合ったボランティアだと思ったから』の年齢割合

この回答を選択している内、21.6%を21歳女性が占めます。21歳というと、設問に該当する1年前はちょうど就職活動前の時期にあたると考えられ、就職活動や自分が就きたい仕事を見越し、自分の将来に役立つボランティア活動を見極めるといった現実的な意識については、女性が圧倒的に高いことが伺えます。(図5)

「参加する」ことが大事?

[図6]

この1年間でボランティア活動をした学生が、その活動を始めた契機

[図7]

この1年間でボランティア活動をした学生が、その活動分野を選んだ理由

[図8]

この1年間でボランティア活動をしたことがない学生がボランティア活動に参加したいと思う理由

ボランティア活動へ“参加する”ことについては、「自分に合ったボランティアだと思った」「活動の趣旨や目的に賛同・共感したから」と、理由や意思を持って参加を決めている様ですが、実際の“活動内容”については「なんとなく」選んでいる傾向が高いようです。(図6、7)
ボランティア活動への参加理由として、この1年間でボランティア活動に参加した学生の内「学校の成績や就職活動に有利だから」「学校の単位として認められていたから」が合わせて6.4%、今後ボランティア活動に参加したい学生の内「進路・就職や進学に役立つから」が9.1%と、ボランティア活動へ“参加する”ことは単位取得や就職活動に役立つと考えている学生が少なからずいることが分かります。
ボランティア活動へ“参加する”ことへの意識が高まっている要因の一つにこうした背景が影響しているかもしれません。(図6、8)

お金には替えられないもの

[図9]

この1年間でボランティア活動をしたことがなく今後もボランティア活動に参加したいと思わない理由

「お金・報酬がもらえないから」「メリットがない」「ボランティアよりバイトがしたい」と“対価がない働きに対しては参加したくない”と回答したのは、ボランティア活動へ参加したくない学生の内約12%。
割合としてさほど多いものではないですが、これらの回答をする学生は「お金が発生しない労働は割りに合わないから。」「働いたら対価としてお金をもらいたい。」という様に、ボランティアを「労働」と捉えている傾向が強いようです。
以前当センターのプログラムに参加した学生が「ボランティアとは“してあげるもの”ではなく、“自分が何か得る”もの」と活動後のインタビューで答えてくれました(EMAC5号/2014年8月1日刊行)。
働いた対価として給料を得るアルバイトと異なり、ボランティアはお金ではない対価をもたらすようです。(図9)

災害ボランティアへの憧れとジレンマ

[図10]

活動した分野と活動したい分野のギャップ

学生がこの1年間で活動した分野は、教育的分野が30%以上を占め、災害支援については5%に留まっています。しかし前述したように、自然災害が多発している我が国では災害ボランティアの活躍が目覚ましく、そうした姿に憧れる学生たちも増加しました。
現に、今後ボランティア活動に参加したい学生が最も興味を持っている活動分野は、男女・年齢どのカテゴリーにおいても災害支援が1位となっており、学生が災害ボランティアに対して、憧れと危険性などから活動へと踏み出せないジレンマを抱えていることが伺えます。(図10)

チャンスとなるかどうかは自分次第

[図11]

大学の授業におけるボランティアに関連する科目の是非

[図12]

大学の授業にボランティアに関連する科目があったら良いと思う理由

[図13]

大学の授業にボランティアに関連する科目があったら良いと思わない理由

実際の現場における活動だけでなく、最近は学生たちのテリトリーである大学においても、授業やセミナー等でボランティアに触れる機会を取り入れる学校が増えてきています。
大学の授業にボランティア関連科目を取り入れることに対しては60%以上の学生が賛成しており、その理由としては、ボランティア活動参加へのきっかけになると考えていることが大きいようです。反対している学生については、あくまでボランティアは「自主的」に行うものであり、授業として取り入れることで強制力が働くと懸念していることが大きな理由のようです。(図11、12、13)

[図14]

この1年間でボランティア活動をしたことがなく今後もボランティア活動に参加したいと思わない理由

賛否両論ありますが、ボランティア活動に参加しない理由として「忙しい・余裕がない、自分のことで精いっぱい」と回答した学生にとっては、授業の一環としてボランティア関連科目を取り入れることにより、ボランティアに触れる機会を持てるチャンスになるのではないでしょうか。(図14)

学生たちのつぶやき

今回の調査では選択式問題と自由記述式問題を設けましたが、自由記述の中には学生らしさのにじみ出る回答がいくつかありました。ここでは「今後ボランティア活動に参加したい」と答えた学生が挙げた理由の中から特に気になった回答を取り上げます。

[図15]

今後ボランティア活動に参加したいと思う理由の入力例

『一種のステータス』

「サークル活動、ゼミ、アルバイト、海外留学」
“大学生のステータス”というと上記で挙げた様な項目が思い浮かびますが、“ボランティア”もその1つとして加わり始めている模様。SNS等のプロフィールでボランティア経験を記載したり、「#(ハッシュタグ)ボランティア」と活動の様子を気軽にSNS上で投稿したりと、ボランティアの捉え方、使い方、広め方が現代の学生に合わせて変化していることを感じる回答です。

『なんか汚い川とかみてるとみんなで、綺麗に出来たらいいなと思うからです』

文言だけにも関わらず、まるで目の前で学生が言っているようなリアリティを感じた回答です。【ボランティア】と肩に力を入れすぎて行動できないより、「困っている人がいたら助ける」「ゴミが落ちていたら拾う」というように、その場その場で気軽にやってみることもボランティアへの入口の一つですね。

潜在学生ボランティア

[図16]

ボランティアに興味がある学生でこの1年間で実際に活動をした学生の各カテゴリの行動率

ここまで現在の学生たちの意識の特徴やそこから考えられる事象を提示してきましたが、全10問の設問に対する回答を分析・解析した結果をみると、年齢(学年)でのばらつきは多少見られるものの、「男女」「地域(東日本西日本)」といったカテゴリーによる大きな差(違い/特徴)はほとんど見られませんでした。(代表例として「行動率」の割合を示している図16)
むしろ、これこそが最大の特徴なのでしょう。当センターとしては特に「地域」における特徴が出るのではないかと調査実施前は想定しておりましたが、予想に反する結果が見られ、ボランティアに関しては全国レベルで学生の認識や行動は同様となっており、ある意味「ボランティア」は、文化に左右されない深層心理として日本人には根付いているものなのかもしれません。
首都圏や関西圏だけでなく、全国の学生に対してボランティア機会を創出していくことが、未だボランティアに興味を持ちつつ、一歩踏み出せていない学生にとって有益となるでしょう。
彼らが持つ可能性や能力を見つけ、伸ばし、更にそれらが社会をより良くすることにつながるきっかけを当センターは全国の大学等と協力し、創出していきます。

メディア担当・報道関係者の皆様へ

本調査の内容転載にあたりましては、「公益財団法人日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)調べ」と付記の上、ご使用いただきますよう、お願い申し上げます。

法人概要

法人名:公益財団法人日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)
代表者名 :代表理事 小宮山 宏
設立 :2010年
所在地 :〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-11-2 日本財団第二ビル7階
業務内容 :学生ボランティア支援

お問い合わせ

日本財団学生ボランティアセンター 担当:佐藤
TEL:03-6206-1529
MAIL:sato.gakuvo@gmail.com

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