学ボ新聞

運営組織Gakuvoの裏側

激動スタッフ日誌~送り出したら終わり…じゃない!学生が無事に帰って来るまで~

毎年、多くの学生をボランティア先に送り届けているGakuvo。被災地でのボランティア活動の内容は、様々なメディアで展開され、誰もが知ることができます。しかしその派遣に到るまでの過程、Gakuvoの内側でどのような業務が行われているかは誰も知りません。
今回は、学生ボランティア派遣の「運営側」、その「中の人」、担当スタッフの業務内容に迫ります。
(※潜入調査は、実業務を知らない学生インターンからの素朴な疑問に答える形で行われました)

インターン災害時のボランティアの派遣先ってどういう風に決まるんですか?

中の人ボランティアが不足していたり、公共交通が寸断され個人では足を運ぶことが難しい地域などを考慮し、派遣の実施及び派遣先を決めています。
なので、全ての被災地域へ派遣を行うという訳ではありません。

インターン派遣先が決まったあとは、どういうスケジュールになるのでしょう?

中の人派遣実施決定から第1陣の派遣開始までは約1カ月間の間に準備を整えるようにしています。
活動に関することで言えば、資器材(ヘルメットやゴーグル等)の在庫確認・不足分の調達に始まり、活動拠点の検討、下見、現地受け入れ先や引率者との調整を行います。
それと並行して、学生たちへの募集情報提供、集客、申し込み対応、往復の交通手段や現地滞在先の手配等、派遣を行うにあたり必要なことを全て洗い出し、他の職員からの協力も得ながら準備を進めています。

インターン派遣期間中、一番忙しくなる時期はいつですか?

中の人派遣開始までの1か月間が本当に目まぐるしいです。
というのも上記スケジュールで述べている様に、1か月の間に派遣の準備(資機材の調達、現地受け入れ先との調整等)を整えていきつつ、参加してくれる学生の集客や問い合わせ対応など様々な作業を同時並行で常に進めていくためです。

発災直後から第1陣派遣までの月間スケジュール簡易版

インターン……通常業務を調整しつつ、これだけのことを別にスタートさせ、かつ並行させているということですか?

中の人そうですね、順番にやっていたら送り出すまでに3か月もかかってしまいますので、1か月で第一陣を送り出すためには必要なことを同時に全て進めるしかありません。この時期のデスクはたいてい大惨事になりますね。

インターン一日単位ですと、どのようなスケジュールになるのでしょうか。特にこの、業務が集中していそうな2週目あたりなどは興味深いですが

とあるスタッフの、とある一日

インターンランチタイムが……

中の人この時期は仕方ないですね(笑)

インターンこうやって改めてスケジュールを見てみると、第一陣の前に体力が尽きてしまいそうですが……やりがいを感じるときはいつですか?

中の人やはり学生たちの「変化」を間近で見たり、感じたりできることです。
現地へ足を運ぶ大切さに気づいたり、大学を超えた仲間ができたり、継続的に活動への参加を考えてくれたり。一人ひとりその「変化」は違いますが、単なる体験ではなく、次へのステップに進むきっかけとなっているならとても嬉しいです。

インターンこれだけ業務があると私ならパニックになってしまいそうですが、お仕事の中で一番気をつけていることは何でしょうか?

中の人学生の安全です。学生ボランティアに限らずですが、ボランティアとして被災地のみなさんのお手伝いをする立場である以上、自分がケガや病気をして現地へ迷惑をかけるということがないよう、学生たち一人ひとりにも危機管理を意識するようオリエンテーションで心がけています。全員がケガや病気なく安全に活動を行い帰ってくる。これは絶対です。

インターンそれは私が参加したときも何度も言われていた気がします。逆に、学生にこれだけは注意して欲しい!ということはありますか?

中の人『頑張りすぎない』ということです。この活動には「被災地の役に立ちたい!」「何かしたい!」と被災地への強い想いを持って参加してくれる学生がとても多いです。その為、活動に対しても真摯に取り組んでくれるので、中には休憩を後回しにして作業を進めたり、少し体調が悪くても無理して作業に参加する学生など、自分を犠牲にして活動に取り組んでくれてしまう学生もいます。
その一生懸命さはとても大切ですが、それで倒れてしまったり、一緒に活動している仲間にケガをさせてしまっては本末転倒。また、あまりにボランティアが頑張りすぎてしまうと、被災者の方も休むに休めない状況を生んでしまうこともあります。
限られた期間でのボランティアにはやはり限界があります。だからこそ、どうしたら安全かつ効率的に作業を進められるのかを考え作業をする。また次のボランティアへ、できるだけ良い形でバトンを渡すことで最終的には被災者の方のためになる。
限られた期間で「自分のできることをできるだけ」精いっぱいやって欲しいと思います。

インターンいやー、こういった過程を経て、私たちはボランティアに行っていたんですね、何か感慨深いです

中の人いやいや、行く側はそんなこと気にしなくていいから(笑)