学ボ新聞

被災地を支えた3大学の実態に迫る

愛媛大学の底力。迅速に活動を開始し、968名もの学生ボランティアを派遣

7月10日に学生へ向けて、災害ボランティアに関する注意事項について発信し、発災から4日後の7月12日には、既に学生ボランティア派遣を開始した愛媛大学(Gakuvoとの連携は7月13日から)。 全47回、延べ968名(教職員含め 延べ748名)を派遣。

※Gakuvoとの連携は39回、延べ597名

これまで大規模な災害に見舞われたことがあまりなく、ある意味“災害慣れしていない地域”でありながら、なぜそんなにも初動が早かったのか・・・その理由や大学の動きを担当者に伺った。

発災から第1回目の派遣(7月12日)までの動きが速かった理由はどういったことだと考えられますか?

愛媛大学では、大学憲章に『学生中心の大学、地域とともに輝く大学、世界とつながる大学』を創造することを基本理念とし、常日頃から、教育・研究・社会貢献・大学運営に取り組んでいます。
被災直後の7月9日(月)には、直ちに、学内に危機対策本部を起ち上げ、学生等の安否確認や、何ができるか等、検討を開始しました。
加えて、本学と県内各行政との『連携協定』や教育の一つとして県内各地での『フィールド実習』及び各企業と協力の下実施している『インターンシップ』等、日頃から被災市町等と関係が深い教員・学生等を中心として、直ちに、被災地域で活動(学術調査や各種ボランティア活動)を開始することができました。

具体的には、地元の学校や教育機関の連携・協力のもと,学生の主体的な参加による『教育体験活動』を通して、教育実践に必要な知識や技術を高める「地域連携実習」を行っている教育学部が、連携を行っている学校(宇和島市立吉田中学校)からの要請を受け、『教育ボランティア』を7月12日に行いました。
その他、連携協定先の市町から要請のあった各種支援(災害ボランティア)事業等を実施しました。
常日頃から地域に密着した活動を行っていたことが、初動を早くさせたものと考えています。

発災直後から多くの学生が活動へ参加していますが、学生たちの災害ボランティアへの意識は日常的にあったのでしょうか?

学生達の災害ボランティアへの意識は日常的にありました。その理由として以下の三点が挙げられます。

  1. 7月25日に、学生主体の『学生ボランティア・サポートセンター』を起ち上げ、日頃から東南海地震等を想定した防災教育を受けている学生、課外活動等で当該地域をフィールドとして活動している各種サークル、及び頻繁に発生している大震災へのボランティア活動へ関心を寄せている一般学生等に対し『相談窓口』を開設したことによって活動の活性化へ繋げることができたこと。
  2. 愛媛大学では、平成27年から東南海地震を想定した『実践的学生防災リーダー育成プログラム』を展開し、750名を越える防災士を育成してきたこと。
  3. 身近な地域で災害が発生したという現実が、多くの学生の参加に繋がったこと。

愛媛大学の活動写真

  • 学生たちを被災地へ運ぶ
  • 西予市にて泥かき
  • 大自然の中で休憩
  • 大洲市にて泥かき
  • 大洲市にて被災家屋の清掃
  • 大洲市にて被災家屋の清掃
  • 大洲市にて被災家屋の泥かき
  • 大洲市にて木材の搬出