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グローバル・リーダーシップ・プログラム

201701/27(Fri)
グローバル・リーダーシップ・プログラム インタビュー記事

KOMUNITAS HONG

WRITER

Clara Shinta Asri Alpina
田中るり子
西原義弘
この時実際に行って取材してみて、どのような経営を目指しているのかがよくわかった。哲学や宗教が背景に垣間見えたのが面白かった。

KOMUNITAS HONGについて

KOMUNITAS HONGはバンドン郊外にある2005年設立の社会的企業で約50人のメンバーで構成されています。メンバーの全員が地域の住民であり、経営システムがすごく独特だったので、社会的企業というよりもコミュニティという印象が強かったです。創始者であるゼイニ・アリフはインタビューの中でKOMUNITAS HONGについてコミュニティと説明していました。
主な業務としては週に一回、日曜日にKOMUNITAS HONGの広場でインドネシアの伝統的な遊びのworkshopを行うのが基本で、それに加えてイベントなどでの企画を依頼された時などに活動しています。活動を行うメンバーの必要人数が随時招集されて、収入の一部が配分されます。また、収入の残りは少量がコミュニティのメンバー全員に配分、その後コミュニティのバンクに貯蓄されます。バンクの貯蓄はメンバーの子供の教育費が足りない場合など有意義な用途があった時に使うことができます。そのような用途で使われなかった時は他の貧困地域に寄付しているそうです。これは地域との結び付きが強いからこそできることで、日本ではなかなか見られない形態でした。

バックグラウンド

実は前述したような経営形態はゼイニ・アリフがCONGKLAKという専用の板とお金に見立てた石を使う伝統的なインドネシアの遊びからインスピレーションを得たものであるのです。そんな背景からも彼の遊びに対する情熱が伝わってきますね。そもそも彼は現在、PhDを所得中であり学問として哲学を学んでいる人であるので、それを還元すべく遊びの持つ教育的な可能性を生かしたいと考えているのです。例を出すとすれば、”かくれんぼ”です。皆さんは”かくれんぼ”に含まれる宗教的な意味を知っていますか?かくれんぼは”We are from god,and how,where,when do we go back”のシステムを表現していると私たちが取材した時に話してくれました。
「遊びを単に遊びと捉えるのではなく、道具を作りそして遊ぶ、ということを通して哲学的な部分(言語、環境、数学、社会性、人生観、宗教、感情)を理解してほしい」という彼の言葉はまさに彼のバックグラウンドからきたものであり、今ではKOMUNITAS HONGで最も重要としているものとなっています。

信念とこれから

彼の信念はKOMUNITAS HONGの創設時の出来事からよく分かります。もともと、ゼイニ・アリフはNPOとして政府の援助のもと伝統的なおもちゃ博物館を作ってほしいと依頼されたそうです。しかし、おもちゃはただ飾っているだけでは何の意味もなく”play”してこそ本質が学べるという考えのもとその依頼を断って、KOMUNITAS HONGを立ち上げたと言います。そんな強い意志があってか今では”生きたおもちゃ博物館”と呼ばれているそうです。
彼は伝統的な遊びが消えていっていることの要因である様々な社会問題を見ていて、それを地域レベルで改善していこうとしている彼の試みは素晴らしいと思います。現在では他にも支部ができていると聞き、地域ごとにこのようなコミュニティができたらより確実に伝統的遊びや彼の信念は受け継がれていくのではないか、そんな気がして楽しみです。

感想

遊びのレクチャーという難しいビジネスはKOMUNITAS HONGの経営形態とうまくマッチングし、活動の幅を広げているように感じました。これからこのような地域密着型の小規模な社会的企業が他のビジネスでも使われていき、その組み合わせが多様化していけば、地域レベルでの生活や教育の水準が上げていけるのではないかと思います。

取材先企業

企業名
Komunitas Hong
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