令和元年
災害ボランティア
活動レポート

活動レポートactivity report

新潟から いわきに行って活動した仲間達とお世話になった方々へ

福島

台風15号、19号により関東甲信越・東北地方がボランティア不足に陥っている中、やはり人手が足りていない福島県いわき市に向けて、協定校である新潟青陵大学から、まとまった人数の参加が実現した。

この新しい試みは、隣県ではあるが決して近いとは言えない大学からでも参加者が多く集ってくれたことに加え、「一般公募という形だけでは、どうしても参加人数が安定しない」Gakuvo側の悩みと、「学生が望んでいても、交通面や安全面の担保が難しいような活動には踏み切れない」大学側の悩みを同時に解消できるものだった。

福島県いわき市へのボランティア派遣・第2陣は、多くの新潟青陵大学の学生に支えられて実現した。

  • 大学連携
  • 福島県いわき市
  • 協定校
  • 新潟青陵大学

※「大学連携」…Gakuvoと大学で協定を締結し、平時よりボランティアに関する連携プログラムを展開している。

連携した大学のご関係者

今回の活動に至ったきっかけと、実際に活動をするまでの流れを教えてください。

発災当初より資材搬出のボランティアや学内学外の募金活動、いわき市の現地視察に2日間活動に入るなど少しずつではあるが活動を行ってきており、現地の様子や支援の必要性を感じ、継続的な支援ができないかと考えていました。ですが、学生の中でも現地での活動を行って少しでも支援したいと思っていても交通面や不安面など実際に活動するには一歩が出ない学生も多くいるのが現状でした。そんな時、ちょうど日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)様との連携がかたちになり、学生も安心して活動に参加する事ができました。

(新潟青陵大学ボランティアセンター)

実際の活動の様子はいかがでしたか?

今回の活動では、11月末であり、概ねの資材出しや泥出しは終わっており、床板拭きや溝のふき取りなどがメインでした。参加者全員が同じ場所・同じ活動ではなかったので、それぞれの内容や様子は異なりますが、わたしが活動した場所では、床板拭きや床板を乾かすように組んでいく作業でした。

1日目・2日目共にお宅に入り作業を行いましたが、家主の方とのお話の中で逆に教わる事や災害支援だけでないコミュニケーションで和気あいあいとした雰囲気での活動でした。といっても様々なご家庭があるのでボランティアとしては、少しでもお役に立ち、家主に迷惑をかけず、必要な作業を丁寧に行うことに加えて家主の声や雰囲気を読み取りプラスでできる関わりをすることが大切かと思いました。

あとは、道具の使い方や作業の進み具合の管理、タイムマネジメントなどチームでやる際にはそういった事前学習や知識、経験者とのチーム組みなど配慮する点も多くあると改めて感じました。

(新潟青陵大学ボランティアセンター)

活動を通じて、学生がどのように変化をしていたか、気付いたこと・感じたことをご記入ください。

まず、報道やニュースなどメディアで見ている風景と実際に現場に足を運び身をもって感じる事で、今までのイメージとは異なるリアルを感じることができたのは大きいと思います。さらにそこから使った事もない道具の使用、泥だらけになっても汚れても綺麗にしたい、どうしたらもっと効率よく作業ができるかなど考え、協力する事の大切さも感じていたようでした。さらには頑張った後の達成感や家主とのコミュニケーションを通して支援に行っている側ですが、逆に現地で温かな気持ちや喜びを得られた学生も多くいました。学生達は現地で困った時はお互い様の「Give&Take」をリアルに感じ人して大切な要素を支援を通して感じられたのではないかと思います。

(新潟青陵大学ボランティアセンター)

特に印象に残った現地の状況・現地の方々の様子などはありますか?

2日目に活動を行った家主の方は元々民生委員をされ、社会福祉協議会の動きや災害時のボランティア派遣についてよく理解されている方でした。最初はそういった行政や対応の改善策などのお話が多かったのですが、途中から今回の被害のお話、さかのぼって東日本大震災の話、さらに過去の家主のお仕事の話や現在の趣味、ボランティア活動のお話など、どんどんお話が出てきました。もちろん依頼されていた作業は全て終えましたが昼食の際には自身でつくったと言うログハウスも見せていただき、様々なお話をして下さいました。その時が一番家主の方の表情がやわらかく、楽しそうでこちらまで元気をもらえました。全てのご家庭の依頼主がそういった方ではないと思いますが、たまたま出会ったその方が本当に楽しそうで活動だけでないそういった時間も大切であると感じました。その為に、コミュニケーション力や場を読む、雰囲気を感じ取る感性を“支援する側”ももっと大切にしていかなければと思い、今後学生指導にもそういった面は伝えていこうと思いました。

(新潟青陵大学ボランティアセンター)

実際に現場に行った学生ボランティア

活動で知ったこと、感じたこと、学んだこと、活動の経験をどのように活かしていきたいか

Gakuvoの職員の「ボランティアは被災者の方と同じ目線で協力してね」という言葉を思い出し、自分だけでどうにかしようという思想に陥ってしまっていたことに気づいた。

一人だけで頑張ろうとすると大きな負担になりますが、同じ活動をしている仲間や、家主の方も頼りにしながら活動すれば負担は小さいものになります。ボランティアをする上で信頼関係は重要ですが、自分自身がどれだけ他者を頼れるかも大事であるとも学ぶことができました。

初めは、それが支援につながるとは思いもしなかったが、私たちが災害ボランティアとして来ていることを現地の皆さんに紹介することで、ボランティアが来ているということを広められるという事、それを知った方が支援の要請をするきっかけになるということを教えていただき、現地で行なう支援がすべてではないことに気づくことができた。

3日目には、浸水被害があったお宅の泥出しの作業を行なった。最後にお家の方が、「そちらで何か災害などがあった時にはお手伝いに行きます」と声をかけてくださり、温かさを感じた。

ひとえに災害ボランティアと言っても、様々な支援の方法があるということを知った。中でも印象的だったのは、関係作りという点である。

昼食を買いにスーパーに行った際、店員の方から「ごくろうさまです。ありがとうございます」と声をかけられた。言われた直後は、何のことだかわからなかったが、すぐに、自分がボランティアのビブスをつけていることから、声をかけてくださったのだとわかり、あいさつをしてその場は終わった。

後から考えてみると、「私」という人は初めて現地へ行ったが、「ボランティア」の人は、今まで多くの人たちが活動していて、同じようにビブスをつけた人が現地の人と 関係を作ってくれていたから、初めての「私」にも声をかけてくれたのだろう、と思った。

活動写真

THE NIPPON FOUNDATION