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大学との協働プログラム

202001/15(Wed)
プログラムレポート

東北大学×Gakuvo「子どもの貧困問題解決に向けた取組みに学ぶボランティア体験プログラム」を終えて

1.はじめに

東北大学課外・ボランティア活動支援センター学生スタッフSCRUMの人権共生部では、日本財団学生ボランティアセンターGakuvo に共催していただき、8月から10月上旬まで、子どもの貧困問題解決に向けた取組みに学ぶボランティア体験プログラムを行いました。本プログラムは東北大学生が対象で、宮城県内で子どもの貧困問題の解決に向けて取り組む団体に学生がボランティアとして参加し、子どもの貧困の実態や解決に向けた課題を学ぶことを目的にしています。プログラムには21人の学生が参加しました。

ご協力いただいた団体は、せんだいこども食堂NPO法人TEDICです。
せんだいこども食堂では仙台市内3か所で行われている子ども食堂にて、ボランティアを受け入れていただきました。

NPO法人TEDICでは、学齢期の子どもが通う拠点型フリースクールである「ほっとスペース石巻」、そして、小4~高3年代までのこどもが通う拠点型の夜の居場所である「トワイライトスペース」の2種類の活動で、ボランティアを受け入れていただきました。

 

2.プログラムについての報告

プログラムの活動内容は、①ガイダンス、②ボランティア活動、③体験ふりかえり会の三つに分けられます。

①ガイダンス

8/7 18:00~19:30に東北大学で、参加者の顔合わせも兼ねたガイダンスを行い、17名の学生が参加しました。ガイダンスでは、当団体から子どもの貧困について説明した後、各ご協力いただく団体の方から、団体の設立背景、活動内容や活動方針を伺いました。NPO法人TEDICからは、インターンシップを行っている大学生の方からもお話しいただきました。

②ボランティア活動
ガイダンスを終えた、8月中旬から10月中旬まで、それぞれが実際に活動場所に行き、ボランティア活動を行いました。

③体験ふりかえり会
参加者全員がボランティア体験を終えた11/18の18:20~20:30に東北大学にて体験ふりかえり会を行いました。当初予定していた10/25は大雨のため開催できず、実際の活動日から時間のあいた開催となりましたが、11人の参加がありました。体験ふりかえり会は、様々な活動先で体験したことを共有し、「子どもの貧困」と自分を結びつけることを目指し、開催しました。

まず初めに、4人組のグループを作ってアイスブレイクを兼ねた自己紹介を行いました。次に活動内容の共有をしました。それぞれが異なる日に異なる場所で異なる人と活動したため、ひとりひとり活動の中から一日だけ選び、その日の流れを簡単に共有しました。その後、最も印象に残ったエピソードを理由と自分にとっての意味を交えて共有しました。

共有された内容の例として、

「勉強を教えた高校生の教科書には、質問したいところにたくさんの下線が引かれていた。学習意欲の高さを感じ、親に塾に行かせられて勉強していた自分の環境との大きな差を感じた。」

「不登校気味の小学生が、同じく不登校気味の中学生に、修学旅行に行った話をしていた。いつも学校に行っていないことについて嫌味を言われたようだった。同じ悩みを抱えているからこそ、仲良くなれる関係性があることに気づいた。」

「初めて会った子が、部活動やクラスのことについて悩みを話してくれた。会って数時間なのに心を開いてくれて驚いた。学校の先生でもなく、親でもない、『大学生』という立場に活動の意味を感じた。」などがありました。

その後休憩をはさみ、「考え、そして語るワーク」を行いました。ガイダンスやボランティア体験、また、ふりかえり会の前半を通して生まれた疑問、話してみたいことを参加者で提案し、その中から自分の話しあいたいテーマを選び、4人班を作り直しました。それぞれの班では、「フリースクールの勉強時間は小学校・中学校より短くていいのか」、「どうやって支援を必要としている人に活動の存在を届けるのか」、「貧困って自己責任?」、「子どもが集団を嫌わないためには?」、「家庭・学校以外に子供の居場所がある社会」などについて議論が行われました。議論の中で、フリースクールに子供が通い始めるきっかけや、子ども食堂の広報のされ方、不登校の子どもの居場所はどこかなど、新たな疑問が生まれてくる場面もありました。

最後に参加者全員で、本ボランティア体験プログラムを通した感想を共有し、体験ふりかえり会を終了しました。

体験ふりかえり会に参加した学生からは、

「一つのテーマを何人かで話すことで新しく考えたいことが思いついた。」、

「自分の考え方が一方で自己中心的であり、一方で周りと同じであることに気づけた。」

「普段の友達との会話では出てこないような社会問題について語れてよかった。」

ガイダンス、ボランティア活動、体験ふりかえり会を通して、

「最終的には子どもにとって『居場所』が一番大事だと学んだ。」

「ボランティアとして参加したが、子供たちのためというより自分にとっていい体験になったと思う。」

「自分にとっての『正しくない』をむりやり当てはめることはできないと学んだ。」などの意見をいただきました。

3.まとめ

子どもの貧困や不登校、また、それと付随して起こる様々な社会問題について学び、実際にその問題に目を向けて活動している団体に参加することで、ただ大学に通うだけでは気づくことのできない現状に目を向けることができたのではないでしょうか。また、活動に向けて目標を立て、活動後に振り返りとして、活動の改善点やさらに考えるべき点を洗い出す、学びの深め方の大切さを実感する機会にもなりました。

(文責)東北大学高度教育学生支援機構課外ボランティア活動支援センター

SCRUM学生スタッフ(人権共生部)清水

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