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大学との協働プログラム

202009/08(Tue)
プログラムレポート

東北大学 多大学間・水害ボランティア講習会の実施

東北大学課外・ボランティア活動支援センターでは、日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)と共催し、8月27日(木)、多大学間・水害ボランティア講習会を実施いたしました。

現在、コロナ禍の下、災害発生時でも、現場での活動が困難です。そのような状況においても、できることはないかということを、複数の大学に所属する、災害ボランティア活動に携わる学生が意見交換をする機会をもちました。

以下、東北大学課外・ボランティア活動支援センターと参加学生のレポートです。

多大学間・水害ボランティア講習会の実施報告

課外・ボランティア活動支援センターでは、8月27日にオンラインで水害ボランティア講習会を実施しました。

私たちは令和2年7月豪雨が発生して以降、熊本大学、熊本県立大学、神戸大学などの皆さんと情報交換を行ない、「遠隔地からできる支援はないか」と模索してきました。そのなかで生まれたアイデアの一つが、今回の企画です。参加者は6大学の約30名で、広島大学、早稲田大学の皆さんにも参加いただきました。

講習会の主なプログラムは、【1】吉田信昭さま(縁の下のもぐら)のお話、【2】藤室玲治さま(被災地に学ぶ会)のお話、【3】参加者同士のグループワークの三つでした。

【1】最初に吉田さまからは、家屋再生に関わる水害ボランティア活動の一般的な手順と技術の概要について伺いました。お話にあたっては、写真を多用いただき、ご経験にもとづくポイントなども随所でお示しいただきました。またボランティア活動を行なううえでの心構えとして、「生活の再建が目的であり、建物の再生はその過程における選択肢の一つ」にすぎないこと、泥だし後に取り壊しを判断された場合でも、「家主さんが納得して決断するために選択肢を残すことができていれば意味のある活動」であることなどのメッセージもいただきました。

【2】続いて藤室さまには、新型コロナウイルスの感染防止対策や熱中症対策のあり方、被災者支援におけるコミュニケーションの重要性などについて伺いました。お話のなかでは、水害ボランティアの作業現場でも、ともすれば「押し付けの支援」や本当のニーズに対応しない活動になりがちであること、ニーズを把握するためにも、依頼者とのコミュニケーションを丁寧にとる必要があることなどをお伝えいただきました。

【3】最後にグループワークでは、水害ボランティアの経験者と未経験者、熊本の大学と遠隔地の大学が一緒になって、感想共有や今後取り組んでみたいことなどの意見交換を行ないました。なお講習会終了後も、参加者からは質問が相次ぎ、被災者・被災地との関わり方をめぐって活発なやり取りがみられました。

今回の講習会では、「現場」に行けない私たちでも、過去の被災地における活動経験の共有・伝達、他大学のエンパワーメントなど、できる支援はあるかもしれないと、感じる機会になりました。また毎年のように水害が発生するなかで、身近な地域でおこりうる「次の災害」に備えることも、今できることだと確認する機会になったかと思います。今後も大学間のネットワークを活用して、連携した災害への備え・被災地支援などを進められればと思います。

最後になりましたが、今回の企画を全面的にコーディネートいただいた藤室さま、講師の吉田さま、共催の日本財団学生ボランティアセンターさま、そして全国各地から参加いただいた大学生の皆さんに感謝いたします。

(教員:松原久)

参加者の感想紹介(一部抜粋)

  • 丸森町で土砂出しの作業をやらせて頂いたことがあるのですが、恥ずかしながら目の前の作業が終わったという達成感を持ってしまっていたという気持ちが正直ありました。でも私達が帰った後もずっと住民さんの復旧作業は続いていて、これほど長い期間が必要ということを再認識しました。目の前の作業をこなすというだけでなく、その後の住民さんの置かれる状況を考えることが大切だと感じました(神戸大学Konti・2年)
  • 自分が住んでいる場所が被災地と呼ばれる衝撃というの話が印象的だった。いつ自分がなってもおかしくないし、また支援する側であってもレッテルを貼らないように気をつけたいと思った(東北大学SCRUM・2年)
  • 熊本の学生もいたので、今感じてることを聞けてよかったです。また他の大学の方からこれからの支援についてのアイデアも出て勉強になりました(広島大学アイリス・4年)
  • 水害ボランティアの基礎知識がなかったので細かく教えていただいてとても参考になりました。本来は家主さんの家で土足で踏み込んでいい場所ではない、敷居を踏まないなどの気持ちを持って取り組むことが大切ということがとても印象に残りました。(熊本県立大学unité・3年)
  • 熊本で現地で活動するものとして、現地の様子を熊本県外に住む大学生への共有の重要性を感じた(熊本大学熊助組・4年)
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