1. HOME
  2. 学生ボランティア派遣
  3. ボランティア活動レポート
  4. チームながぐつプロジェクト第85陣 宮城県石巻市行き 活動報告

学生ボランティア派遣

201406/05(Thu)
ボランティア活動レポート

チームながぐつプロジェクト第85陣 宮城県石巻市行き 活動報告

期間:2014年5月9日~5月12日
場所:宮城県石巻市
活動内容:
・石巻市雄勝町にて高台移転のための、作業小屋の隅柱を立てる作業。間伐した木材の移動
・石巻市荻浜中学校の津波で倒れたフェンスを起こす作業

【活動1日目(5月9日)】
日本財団ビルでオリエンテーションを受け、石巻に出発しました。
2014-05-092011.23.10
高校生から大学4年生まで引率を入れて総勢7名。ほとんどのメンバーが震災後、初めて東北の被災地で活動をします。
2014-05-092013.26.52
石巻の拠点に到着後、それぞれが自己紹介をしました。「どうして参加しようとしたのか?」の問いについては、海外に行った時に外国人から震災の事を聞かれても何も答えられないのが情けなかった、救援物資などを送ったりしたが、実際に来たことがなかったからという理由でした。
夕ご飯は、炊き出し体験をしました。
2014-05-092019.34.49
五徳に大きな寸胴を使って全員でうどんを作って食べました。
食後には、現地のコーディネーターの黒澤さんから石巻の被害状況について説明を受けました。
2014-05-092020.49.45

【活動2日目(5月10日)】
石巻市雄勝町にて、高台移転のための作業所を建設している方のお手伝いをさせて頂きました。
スタッフの黒澤さん、矢野さんが山から切り出してきた木材を運ぶ作業をしました。
作業前に黒澤さんからロープの使い方について学びました。
2014-05-102010.05.50
日中は、日差しが強くて汗ばむ陽気でした。
2014-05-102011.21.09
2014-05-102011.23.01
ロープの使い方を覚えて協力して丸太を運ぶ作業を行いました。丸太は2人で協力しないと持てないくらいの大きさです。昨日、財団ビルで会ったばかりなのに声を出して、協力して作業を進めることが出来ました。

お昼は、地元の方と一緒に円になって食事をしました。
2014-05-102012.10.22
震災以前の街の様子や津波がどこまで来たかなどを教えて頂ける貴重な機会になりました。
午後には、作業所の本柱となる4メートルほどの高さの柱を立てることが出来ました。
2014-05-102015.13.04
2014-05-102015.26.27
学生からは、あの柱を立てた瞬間の地元の方の笑顔が忘れられないとう感想もありました。その瞬間は、とても感動的でした。
2014-05-102016.14.26
柱を立てた後は、被害の大きかった大川小学校を見学させて頂きました。
前日に黒澤さんから被害状況を聞いていたので被災された方の慰霊碑や献花を見て悔しさと切なさが込み上げてくるようでした。
宿舎に戻り、石巻名物の焼きそばを食べ、振り返りのミーティングをして2日目を終了しました。

【活動3日目(5月11日)】
ワークに行く途中、桃浦で漁業特別区の話を聞きました。
その後、石巻市荻浜中学校にてグランドの津波によって倒れたフェンスを起こす作業をしました。
2014-05-112009.57.36
荻浜中学校では近々運動会が行われるので、景観をよくしようとする作業でした。
あいにく、日曜日で子どもたちの姿は見られなかったけれど、しっかり活動しました。
2014-05-112010.25.26
午前中は、フェンスを起こすために使う木材の切り出し作業をしました。
2014-05-112010.52.33
2014-05-112013.22.05
お昼には、みんなで握ったおにぎりを食べました。コンビニの弁当よりも格別においしかったです。
午後は、協力してフェンスを起こす作業。それぞれが自分のできることを考えて動きました。
2014-05-112013.30.28
2014-05-112013.31.22
2014-05-112013.58.55
始める前は難しいかなと思っていた作業でしたが、全員で協力して終わらせることが出来ました。

夜は、最後の振り返りのミーティングを行いました。
学生達が共通して言っていたのは、今回、私たちが体験したこと、知ったことを色んな人に伝えていかないといけないということ。知った以上、私たちには、「説明責任」があるということです。
来る前は、ネットやTVでしか見られなかったけど実際に活動して、五感で感じることが出来て良かったとの感想がありました。

【活動4日目(5月12日)】
午前中は、宿舎の片づけ。石巻駅周辺のゴミ拾い。「来た時よりも美しく。」ワークキャンプの基本を守り、隅々まで掃除をしてきました。
石巻駅から高速バスに乗り、新幹線で東京へ。東京駅にて解散しました。
(引率 長瀬様より)
2014-05-102016.19.46
最後に、参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

■活動前の初日の気持ち
・震災から3年という月日が流れた今、私の様な東京から数日だけ来る存在は現地の人の何の役に立てるのか、どういう風に思われるのか不安でした。ですが、黒さんが、3年経った今でも目に見えない心の傷であったり、手の足りてない所がある。むしろメディアの露出が減った今に来てくれたのは嬉しいとそう言っていただけて、来て良かったな。せっかく来たので少しでも貢献したいな、とそう思っています。

・石巻駅前、市街地などが予想以上に整備され震災の面影もうすくなっていることにおどろきました。それと同時に、これだけ復興が進んだ被災地で自分が何か意味のあることができるだろうかと不安になりました。今回の4日間では自分から主体的に動き、色々と学び震災というものを理解し、友達、外国人の方にも語れるようにしたいです。

・ここは被災地と呼ばれているところだけど、第一印象ではそんな感じはしていない。けど、津波到達水深の標札が立っていてここが被災地であることを示していた。震災当時や直後がどんな状況だったのか今では想像できないけど、自分のできることは被災地の今を伝えることなのかなと思った。

・黒澤さんもおっしゃっていたが、今は目に見えない問題が増えているのではないかと思う。そして、それはテレビや新聞の報道だけでは分からない、実際に足を運んで人と話すことで見えてくるのではないかと思っている。これから4日間、出会う人との関わりを大切にし、相手のことばによく耳を傾けたいと思う。“世間にはあまり知られていないが、こういう問題がある”ということを、相手から聞けたらよい。

・私がものごころついて初めて起きた天災が3.11でした。最近あらためて風化させてはいけないと思いました。それは自分自身が風化しそうだったから。もしかしたら私の周りの人にも風化しそうって人もいると思います。私が発信することでそういう風化もとめたいなと思ってます。そのためには本気で活動して5感で感じないといけないと思ってます。

■4日間の活動後の気持ち
・こうして数日間、現地の状況を自分で見たり話を聞いたりして、ああ、やっぱりメディアだけでは解らないことって沢山あるんだな、実際に来てみて本当に良かったなと思いました。そんな中一番印象に残っているのは、3年経った今、震災の直接の被害者よりも震災関連被害者(自殺者等)の方が圧倒的に多くなったという話です。この話を聞いた時、本当に被災された方の気持ちを私は解ってなかったなと思いました。建物が建ち元気にしている人を少し見ただけで、復興が進んでいるなと勝手に思っていましたが、自殺する程辛い思いをしている方も沢山居るし、寧ろ、月日が経ち、復興し始めたからこそ、自分の存在意義が解らなくなってしまう方が居るというのは来てみないと分からないことでしたし、実際知ってみて、自分の無知、知ったつもりが恥ずかしいです。凄く悲しい気持ちになりました。

・この3日間の石巻でのボランティアの体験は、私にとても多くのことを気付かさせてくれるものとなりました。大川小、石巻での野原など、それまで私が数字やニュースでしか知らなかった情報に多くの実情、悲劇、物語を与えてくれ、津波というものがいかに恐ろしいかを自分の心に焼きつけ復興の難しさを心に刻みました。また、私がもう一つ感じたのは、人間の強さです。小屋を作るのに一人で木を切り、木を運んだ高橋さん、柱・フェンスを建てた時に感じたこれでまた一歩進んだという気持ち、神社で聞いた何十年後の災害のために木を植え続ける宮脇教授の話、悲惨な震災から立ち直ろうと地道な作業を続ける人たち、震災を教訓に次の悲劇を防ごうとする取り組み、そのどれもが人間というものの強さを自分に教えてくれました。

・まだまだ知らなきゃいけないこと、やるべきことたくさんあるから、これからも被災地に来たいと思った。

・私は今回改めて自分の力のなさを実感した。その分、周りの人がいることでできていることがたくさんあると改めて実感した。これからも被災地の“今”に向き合い、自分にできることを続けていきたい。そのためには周りの人と協力することが大切だと感じた。

・今回被災地を訪れて、今まで、メディアを通じてしか感じなかったいい加減な震災の印象、例えば、津波がきても泳いで助かる事ができたのではないか。といった印象が実際に波の高さや破壊力を知り生き残るか死ぬかが紙一重であることを感じ、同時に津波、震災の怖さを感じました。さらに丸太運びやフェンス直しという復興活動を通じて、壊すのは一瞬でも、修復するのにものすごい時間と労力がかかる事を体感しました。

・やっぱり2日間のワークを通して一番印象的なのは、てっちゃんの笑顔。柱がたったときの笑顔は忘れないし、思い出しても胸があたたかくなる。

■感想
・ミーティングをしてから被災地に行くことや、被災地でのルールがしっかりしていたところがよかった。また現地スタッフ(Gakuvo)と現地の方たちとの交流がきちんとあることで私たちも普段会うことのできない人たちに話を聞くことができてよかった。

・本当に温かい人達で、初めてボランティアをさせて頂いた自分にとっても十分に満足できるプロジェクトでした。

85陣の皆様、お疲れ様でした!
2014-05-102016.15.05

一覧に戻る

PAGETOP