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学生ボランティア派遣

201407/10(Thu)
ボランティア活動レポート

チームながぐつプロジェクト第88陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2014年6月13日~6月16日
場所:福島県いわき市

【活動1日目(6月13日)】
 到着して直ぐに宿を提供して頂いている有賀様宅でお茶の稽古に参加しました。武家社会で培われた茶道らしく、型が決まった正式な茶道で、なれない正座でしたが、先生の指導のもと武士の茶道を体験することができました。
 夕食はいわき市にある復興レストラン街の夜明け市場にある鉄板焼き店「五楽」へ伺い、お世話になっている有賀様より震災時や復興の現状についてお話を伺いながら、学生から今回ボランティアに参加した動機などを話してもらいました。
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「五楽」前で記念写真。いつもありがとうございます。

【活動2日目(6月14日)】
 路線バスを使用していわき市の薄磯地区に行きました。薄磯復興協議委員会の鈴木様に薄磯を案内頂き、津波によって半壊している学校の倉庫やアパートなどを視察しました。
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その後、薄磯地区の復興に協力している東北大学の山田さん、日本大学の岩井さんの指導のもと、「どんな場所なら薄磯に住みたくなりますか?」という議題でディスカッションをしました。
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これから防潮堤を作り、高台移住が検討されている薄磯地区を、どのように復興し住み良い街にしていくのか、地元の人にも大きな課題のようです。参加した学生ボランティアにとっても復興を考えるよい勉強になりました。
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その後、いわき駅に戻り、地元食材を販売しているスカイストアさんでお弁当を頂き、午後は、震災時に福島原発で消防団員として消火活動に取り組んだ鈴木様に、活動の逼迫した状況を伺いました。危機迫る中、地域住民を守るため、若手には参加させず年配の消防団員だけで作業に取り組み、沈静化に努めたそうです。生々しい現場の話に学生ボランティアも神妙に話しを伺っていました。
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最後に、震災直後からいわき市のボランティアセンターの職員として奮闘された長源寺の栗山副住職様の御経験談を伺いながら坐禅を体験させていただきました。「被災者から話しを聞くだけでも立派なボランティアになる」という話に、学生たちは、少し安堵し、いわき市への再訪を思案しているようでした。

【活動3日目(6月15日)】
 この日は朝から農作業のお手伝いをすべく、休眠耕地を活用したいわき市地域活性化プロジェクト「オリーププロジェクト」へ向かいました。
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舟生様より指導頂き、この日は植木鉢の交換を行いました。ビニールハウスの中は40度近く、作業は汗だくになりましたが、最初はまず小さい鉢から中くらいの鉢にオリーブの苗木を移し替え、その後、別の苗木を中くらいの鉢から少し大きめな鉢に移し替えました。
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途中、舟生様に用意頂いた冷たいお茶を頂きながら、体を休めつつ、淡々と作業に取り組み、朝から夕方まで100個くらいの苗木を移し替えました。
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 最後の夜は学生同士で今回のボランティアについて話合いました。

【活動4日目(6月16日)】
 最終日は原発事故の為に昨年まで避難区域となっていた富岡町を視察しました。
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避難区域とされていたため復旧すら進まず、富岡駅周辺は津波で家屋が倒壊されたままの状態でした。偶然、倒壊家屋の家主が様子を見に帰宅していたため、当時の様子を伺いながら今後の生活についても話しを伺うことができました。
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視察後は、津波と火事で町の多くが甚大な被害を受けた久ノ浜の商店街の人たちによってつくられた「浜風商店街」にお邪魔し、復興の様子を視察することができました。
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浜風商店街は小学校の敷地内に仮設されており、小さくでも地元住民の憩いの場・生活の場になっていました。そこで被災時の様子を撮影したビデオや写真を拝見させて頂き、昼食を頂きました。
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その後、いわき駅に戻りバスで帰京しました。
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(引率 千葉様より)

最後に、参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

■活動初日の気持ち
・被災地に行くのが初めてで、ボランティアで何ができるのか分からないけど、とにかく挑戦しようという気持で参加しました。「被災地」であればいわき市でも石巻市でも問題は同じだと思っていましたが、同じ被災地でも抱えている問題が異なり、ニーズも違うことを研修で知り、私は被災地のことを、何も知らなかったのだと思い、もっと勉強してから挑めば良かったと思いました。これから3日間、仲間と協力して頑張りたいです!!!

・外部の人間である自分が、被災地に入ることに対して非常に躊躇していた。東北に行ったことがなかったので、自分にできることが何なのか、受け入れ先の人とどのように話せばいいのか、考えて準備をすることもできずにいた。足を運ぶこともないまま、被災地に思いを寄せるためには、新聞やテレビなどのメディアに頼ったイメージをつくることしかできず、結局は被災地を現実の問題として考えることができていなかった。

・なにか、福島の人の役に立ちたいと思って参加を決意。でも、初めての東北。初めてのメンバー。4日間で、何ができるかな。足をひっぱらないかな。気持ちのキャッチボール、ちゃんとうまくいくかな。前日は、あまり眠れなかった。不安もいっぱい。だけど、がんばりたい!!この気持ちの方が強い!

・「震災復興」「被災地」とひとくくりにはできないくらい、被災された地域・住民の方々はそれぞれ様々な苦しみや悩み、課題を抱えていると思う。そのすべてを完璧に知ることは難しいけれど、1つでも多くの現実を自分なりに知りたいし、そこにいる人々と話したり、関わり合ったりすることで、自分なりの発見を探していきたい。

■活動後の気持ち
・参加する前と、参加した後で、“ボランティアをする”という考え方が変わりました。ボランティアって、ずっと体をうごかして、汗を流して人のために...!!という風に考えていました。でも、「相手の話を聞くこと、一緒に話すこと。」それもボランティア。この感情は、参加しないと分からなかった。そして、自分の人生観が変わりました。“無力さを感じた。”そう言っている人もいたけど、私は、逆に“自分にできること”をみつけることができた。福島の人のパワー、優しさ、怒り、苦しみ、の一部を知った。

・どうすれば福島が抱える(住民トラブル、人口減少、原発、津波)が解決かの答えは出なかった。むしろお話をたくさん聞いてもっと分からなくなった。だから、もっと勉強しようと思った。いろんな情報を収集できたので、今後はそれらをもとに整理をして、自分なりに考えていきたい。活動前は何を以ってボランティアなのか分からなかったが、話を聞くだけでも役に立てているとお話して下さって、どんなことでも役に立てるのだと感じた。これからは、知ったことを友人に「伝える」だったり、勉強したりして、何かしら貢献していきたいと思いました。

・現地に行って自分で何かの為になることができることを知った。知ったことを伝える以前に、被災した人達の話をきくことそのものが、その方々とのためになる場合もあることに驚いた。学生である自分達が第一に行うべきことは、今回の経験を勉学や知力を通して本質的な問題は何なのかを想像し考え、将来に生かすことだと強く思った。

・「辛いけど、自分たちが逃げるわけにはいかないんですよ」と佐藤さん、鈴木さんの言葉が、よく心に残っている。まわりに誰もいなくても、誰が何と言おうと、自分は自分の大切にしているふるさと、人々を守りたい、そうした思いをひしひしと感じた。抱える課題や苦しみへの立ち向かい方、考え方はそれぞれで正解なんてないけれど、その思いの1つ1つを、1つでも多く知ろうと動く、自分が同じ立場だったら、どんな選択をしていくだろうかと考えることが必要であると実感した。違う立場にいる人を、今直面していない問題を、遠い世界のことと考えずに想像力を働かせ続けることが、自分の問題として考えることの1つなのだと思った。その手段の1つとして、現場に足を運ぶということが大切なのだと思った。

■今後のボランティアに必要なことは
・1つ1つの内容、取り組みはとても地道で、「こんなことして何の意味になるのかな」と思ってしまうようなこともあると思うけれど、それでも必ず「未来の何か」に力になっているということは信じていいのだ、と思う。

・色々な経験ができて、毎日が充実していて、Gakuvoでの繋がりがないと出会えないような人々と話せるのでとても良いが、せっかくの機会なので、もっと学生が主体となってインタビューや、活動ができれば、得られることは多いと思う。

・事前、事後にボランティアで実際に見聞きしたことを深めて自分で調べたり行動することができるような体制になればいいと思う。

・みんなの想い。事前に、リサーチすること。

■感想
・今回のボランティアで、実際に津波から逃げた人、復興活動をひっぱっている人、救出に向かった消防士の人、たくさんの福島の方と“話す・聞く”時間があって、これはガクボでしか体験できない、素晴らしいプログラムだと思いました。

・何か役に立ちたいという気持ちで参加して、被災地の方々のニーズに合ったプログラムを提供してくれてとても良かった。

・全体的に活動のバランスが取れていて良かった。引き続き、今回の活動の参加費を維持し、続けてほしい。小規模でもどんな形でも、被災地と学生のボランティアの橋渡しを続けることで、5年後、10年後には今は思いつきもしないような新しい関係が生まれるのではないかと思います。

・学生個人では企画しきれないような内容、貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

■報告書からの抜粋
・今回のプログラムは、福島の方とお話できる時間が本当に多かった。その分、いろんな視点からの主張を聞いて、涙が出たこともあった。ニュースだけでは分からなかったこと。知らなかったこと、私たちではどうしようもなくて、はがゆさも感じた。この三泊四日で経験したことは、ガクボでしかできなかったと思ってます。いくつもの企画をバランスよく考え、私たちを福島に連れて行ってくださった瀧さん、千葉さん、ガクボの運営の方々、そして福島の方々に本当に感謝です。

・一人一人の思いの全てを伝えることも知ることも完璧にはできないし、切り取られて情報発信されてしまうのは仕方のないことかもしれない。それでも、同じ町に住む人々、同じ「被災地」に住む人々、思いや悩みは同じものなんて1つもない。言葉にすると、事実にすると同じような話になってしまうことも、3年経ったいまでも変わらず、これからもずっとあり続けるだろう苦しみにも、同じものなど1つもない。だからこそ私たちは、「被災地」「復興」「被災者」と物事をひとくくりにするのではなく、1つでも多くの視点、事実を知ろうとすることが大切なのだと実感した。

・東日本大震災は、これまでに日本が抱えていながら影をひそめていた地方の過疎化やエネルギー問題などを一気に表面化させた。その表面化した状況を、被災した方々からの話で感じた。薄磯のまちづくりの問題、原発避難者や住居先での住民同士の関係悪化など。しかし、それに加えて、オリーブプロジェクトなど、未来に向けて若者の意見を積極的に取り入れて進もうとする人々の姿を見たことも忘れてはいけない。私が見たことは悪いとこも嬉しく思ったことも全てが事実であることは、心にとどめておきたいと思う。

・命の重さを感じた。大切な人を失うということをまだ経験していないので、被災者の方々のお話は聞いていて心が痛かった。そのような経験から「福島を変えたい、二度とこのような事が起きてほしくない」という気持ちで今も毎日頑張っている人々がいるのだと思った。私にできることは、このような人々の努力を多くの人に伝え、一緒に頑張る人を、応援している人を増やすために、伝えることだと思う。復興が何十年後になるかは、分からないけど、オリーブプロジェクトや薄磯の都市開発を心から応援したい。また、もっと勉強して福島に行きたいと思う。

88陣の皆さん、お疲れ様でした!
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