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グローバル・リーダーシップ・プログラム

201608/31(Wed)
 

自分と向き合える時間

私はもともとムハマド・ユヌス氏の提唱するユヌス・ソーシャルビジネスに強い関心があり、大学では開発学や経営を中心に勉強しています。大学入学時から、将来いつか海外でソーシャルビジネスカンパニーを立ち上げたいとずっと考えていました。そのために今までビジネスプランの構築法や、その考え方に関しては学んできましたが、実際に現地の状況や、行われていることに関してはこの目で見たことはありませんでした。私は今回のプログラムを通じて、インドネシアでの社会企業の考え方を再び学ぶとともに、実際にこの身で感じたいと考え参加しました。
本プログラムでは実施にインドネシアの社会起業家をインタービューし、その企業のミッションといった考えや活動内容を学ぶことに加え、ホームステイやフリータイムを利用した旅行を通じて、生活文化や食文化も学びことができました。今まで海外旅行には何度か行った私ですが、ここまで現地の生活を深く知る機会は初めてで、2 週間の中で私が経験したことは全て刺激的でした。
私は本プログラムの2週間を通じて多くのことを学びましたが、その内最も重要なことは次の2点だと感じています。1つ目は、今まで私は強固なビジネスモデルによって、持続性と収益性を備えたユヌス・ソーシャルビジネスこそが社会問題を解決できる最も有効な手段であると考え、それ以外のNPOや他のボランティア団体といった非営利組織に対してはマイナスな意見を持っていました。しかし私が今回訪問したYCAB Foundationというソーシャル・エンタープライズでは、収益構造を自社で営利的なサービスを展開し、また母親向けに有利子マイクロローンを提供することにより社内収益を確保し、その利益をメインの教育プロジェクトに当て、社外収益としては企業からのCSRやソーシャルインベストメントとして資金を確保することにより持続性を維持しています。このソーシャル・エンタープライズは言わばユヌス・ソーシャルビジネス強みと、それに加えて従来の非営利組織のように社外から資金を集めるという特徴を合わせたケースであり、教育というこれまではビジネスによってアプローチすることが難しい社会問題に取り組んでいるよい例となりうると考えています。2つ目は同じくYCAB Foundationに訪問するにあたり私はその企業活動に関してではなく、私自身のキャリアに関しても相談しました。前述した通り、私は将来必ずユヌス・ソーシャルビジネスカンパニーを立ち上げたいと考えていますが、実際大学卒業後のキャリアプランは考えられていませんでした。私が受けたアドバイスは、こういった社会問題に仕事として取り組むのはセカンドキャリアとしての方が力も付け、社会に対してもその企業に対しても貢献できるというものでした。つまり、まずは実際に社会に出て働き実力を付けてこいということです。このアドバイスは今後の私のキャリアに対して核心的なものになるでしょう。
最後に私はこの2週間を通じて、多くのことを学んだことに加え、自分自身のことを考えられたと思います。普段の生活では忙しく、中々立ち止まって自分自身の将来のこと、本当にやりたいことを考える時間も余裕もありません。プログラム中はいい意味で他のことに気をやる必要がなく、とことん考える時間がありました。今回の経験を活かし、自分の夢の達成のためによりいっそう精進しようと思います。

(慶應義塾大学総合政策学部2年)

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