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グローバル・リーダーシップ・プログラム

201704/08(Sat)
 

Alternative Leadership Program in Indonesia -Culture and Education- 活動報告

日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)は、Alternative Projectと協働し、2017年2月27日~3月13日に、インドネシアにおけるプログラム「Alternative Leadership Program」を開催いたしました。

プログラムは、インドネシア ジャカルタで開催され、日本からの参加者10名と、インドネシアで募集をしたインドネシア人4名が参加をしました。

1月には、日本側の参加者はGakuvoにて、事前のオリエンテーションに参加をしました。

宗教ワークショップ

日本人・インドネシア人メンバーが英語で自国の宗教に関するプレゼンテ―ションを行い、互いの国の宗教の歴史や価値観を共有した。日本側からは、年中行事と宗教の結びつきについて、節分や盆踊りなどロールプレイを交えて説明。インドネシア側からは、宗教に加えて、深い信仰心を持った人が多い他宗教が一つの国でどの様に共存しているのか、1950年にインドネシアの国是として正式に採択された“ビネカ・トゥンガル・イカ” 「多様性の中の統一」を意味する言葉についても共有した。その後、小グループに分かれ、「服装」「異宗教間の結婚」等をテーマにディスカッション。また、ジョグジャカルタにあるイスラム、儒教、カトリックの宗教施設の訪問も行った。

 

日本文化紹介(高校訪問)

日本人メンバー2名ごとにインドネシア人がサポーターとして加わってチームを組み、日本の文化、言語、遊び等を紹介する授業を高校で行った。当初、中学生への授業を想定して準備をしていたため、高校生が興味関心を持ってもらえるか不安な様子だったが、子ども達はとても積極的に授業に参加し、最後によさこいを披露し、大変盛り上がった。
インドネシア高校生は、ジャワ島の伝統的な音楽とダンスを披露し、インドネシアの文化を伝えてくれた。

現地の新聞取材を受ける

1泊2日のホームステイ

日本人メンバーが2人1組となってホームステイを行い、インドネシアの村の暮らしを体験。ホームステイ先の家族とは、覚えたてのインドネシア語と会話帳のほか、ジェスチャーで交流を深めた。夜は、村の広場に子どもから年配の方までたくさんの人々が集まり、踊りを楽しんでいた。一部のメンバーはその輪に加わり、村民と時間を共有した。
また、快適なゲストハウスとは異なるインドネシアの村のリアルな暮らしに戸惑いながらも、美しい自然と穏やかな人々の暮らしを垣間見る1泊2日となった。

インドネシア女性社会起業家によるボロブドゥール寺院レクチャー

ボロブドゥール寺院の歴史的な背景から始まり、当時の王が建造物を通して人々に伝えたかった人生の歩み方、平和で持続可能な社会を作るためには、個人一人一人がどのように物事を捉え、行動していくべきか、人生で何を目指すのかというレクチャーを受けた。その中にあった“Find your teacher in yourself not in others.” ”Live your life with joy. Don’t be too stressful or too happy.”という言葉にメンバーたちは自分達の日々の行動を照らし合わせている様子だった。歴史的、哲学的な内容を英語で学ぶ貴重な機会となった。

バンクサンパ(ゴミの銀行)訪問とエコブリックワークショップ

ごみ焼却施設がないインドネシアにおいて、処理できない膨大な量のプラスチックごみが社会問題となっている。解決策の一つとして、使用済みペットボトルにお菓子の袋などプラスチックのゴミを詰め込んだ「エコブリック」の普及活動を行っている団体バンクサンパを訪問。施設ではエコブリックを使ったテーブルや机、パーテ―ションを見せていただいた後、エコブリックの作り方を学んだ。
また、バンクサンバで学んだ知識を次につなげるべく、エコブリックワークショップの企画をホームステイ先近くの集会所で村民を対象にメンバー全員で運営を行った。初めてエコブリックを作る人達が対象だったため、エコブリックの作り方や活用方法はもちろんだが、どの様に伝えれば環境問題の理解・関心を高めることができるかという点に重きをおいた。実際のエコブリック作りでは、村民はとても積極的でメンバーより立派なエコブリックを作る人も多かった。現在、村では階段を作っており、その材料としてエコブリックが使えないか検討中である。

低所得地域の子ども達に向けてモラル教育

過去のALPプログラムでのワークショップ運営経験の中で、子ども達にモラルについて伝えたいとの声があがり、今回のワークショップのテーマが決まった。複雑な家庭環境、貧困問題が深刻な地域で子ども達にいかに楽しくモラルについて伝えるかが今回のワークショップのポイントであった。一言でモラルと言っても様々な内容がある。まずは、インドネシア人メンバーや日々その地域で寺子屋の運営を行っている学生達から彼らが感じているインドネシアのモラルにおける課題について聞くことから始まった。その中で、今回の3日間では、「列に並ぶ大切さ」と「お金の使い方、貯める習慣」をテーマにすることが決まった。どの様に伝えれば子ども達が理解し興味を持てるか、そのためにはどのような準備が必要かなど、すべての企画運営は日本人・インドネシア人メンバーが担った。両国のメンバーたちは、母国語ではない英語での打ち合わせや準備に対する意識の違いを乗り越え、またじっとしている事が難しい小さな子ども達に苦戦しながらも、ゲームやカラダを動かすプログラムを組み込む等、試行錯誤を繰り返した。3日目には、子ども達にお金を貯める意味を伝えるため、子ども達が主役になる仮想のまちを作った。このまちには、ゲームができるお店、文化を学べるお店、銀行などが設けられ、公園に落ちているゴミを集めて列に並ぶと仮想通貨が貰え、その通貨を使うとそれぞれのお店で楽しむことができるというもの。最後には、銀行にお金を一番多く貯金できた人を表彰した。今後は、実際のお小遣いを寺子屋のボランティアスタッフが中心となってみんなで貯め、課題授業(動物園に行くなど)に使っていく予定だ。

まとめ

バックグラウンドが違う日本人・インドネシア人メンバーにとって、2週間共同生活をしながら、互いの文化や価値観を共有し、ワークショップを企画運営するという事は、机上では決して知ることがない学びに溢れ、非常に刺激的な時間を過ごした様子だった。メンバーの一人がプログラムの後半に「学校で多様性が大切と学んだ。だけど同じ社会的価値観を持った人が集まったほうがスムーズだし、どうしてそんなに大切かと心の中では思っていた。でも今回、その意味が分かったし、単純に面白い、興味がわいた!」という言葉が象徴している。
今回の日本人メンバーは留学経験があるなど、英語でコミュニケーションを取ることに長けている者と苦手意識が高い者とに二分した。「解らない時は言ってくれれば訳すよ!」とメンバーから声は上がっていたが、「話の流れを途中で止めてしまうのでは・・・」、「ディスカッションについていけなく、アイデアが浮かばない」等の理由で中々声をあげる事が難しい様子だった。様々なプログラムを通して徐々に信頼関係を築き、日本人メンバーによる通訳を交えたり、インドネシア人メンバーのおおらかさに助けられたりし、後半ではそれぞれが積極的に関わる様子がうかがえた。
両国のメンバーは日常とは違う特別な環境で様々な事を学び吸収した時間になった。2週間という限られた時間、語学の壁など、現地に残せたものは決して多くはないかもしれないが、この2週間で感じた悔しさや迷い、楽しさを今後の学生生活のモチベーションへと繋げ、次世代リーダーへのステップになればと思う。
最後に、この2週間でこのように多くの事を学び成長できたのは、現地受入団体が様々な準備を行い、メンバーが主体的に参加できるよう日々のプログラムの中で彼らと向き合いサポートがあったからだろう。この場を借りてお礼申し上げたい。

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