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大学との協働プログラム

201811/14(Wed)
プログラムレポート

中央大学 2018年度秋学期「現代社会分析season03.2」  「 3.11.は、現代社会のなにをあらわにしたか」第一合宿 報告

2016年度に開講した「現代社会分析 season03」は、3年目の今年も、秋学期において「3.11.は、現代社会のなにをあらわにしたか」と題したアクティブ・ラーニングを実践し、学期中に二度の現地合宿を予定している。その第一合宿を、2018年10月12日から14日に実施した(参加学生9、教員2)。

10月13日(土)

12日夜に大学を出発し、東北道を気仙沼に向かった。翌朝、9:30の開館と同時にリアス・アーク美術館に到着、「東日本大震災の記録と津波の災害史」常設展示を観覧した。沿岸から震災の爪痕がほぼ消滅するなか、震災のリアルな状況を感じ取れる数少ない場所である。熱心にメモをとっていた学生の一人は「当事者とは誰か」という展示パネルに着目し、自ら「獲得した当事者」になる決意を示した。
その後11時より、「海の市」3階会議室において、東忠宏弁護士(東法律事務所所属)に御講演をいただいた。

参加学生からの多くの質問に懇切に応接下さったが、とりわけ震災遺児の養育等の問題につき、ケースを踏まえたお話をして下さり、現地の弁護士しか持ち得ない観点からの貴重な資料をいただいた。
その後、復興が進む中でも被害の爪痕が残っていたり、議論を巻き起こしている地点を訪れた。気仙沼向洋高校遺構、杉の下高台、大谷海岸野々下防潮堤などである。
大谷海岸(海水浴場)では、この地の防潮堤問題をめぐる経緯から自治について考える機会ともなった。

15時過ぎからは、南三陸町社会福祉協議会の新しい施設「結の里」にお邪魔し、高橋吏佳課長から施設の概要やコンセプト、被災者支援の現在についてお話を伺った。社協を中心に、災害公営住宅住民や企業、NPOなどが関わって新たなコミュニティが形成されつつあることに、学生は強い印象を受けたようである。学生にとってちょうど母親の年齢にあたる高橋さんからの温かい気遣いも相まって、忘れられない訪問となった。
投宿した「南三陸さんさん館」において19時から、気仙沼市議会議員今川悟氏による講演をいただき、「復興政策による過剰防御」等の問題提起をうけて、質疑応答の時間を持った。

この講演からも、学生は復興財政について多くの問題をわが事として考えるようになったようである。

10月8日(日)

翌朝、南三陸を経つと完成した三陸道を経由し、海が見えないまま仙台まで南下した。
11:00からはTKPガーデンシティ仙台西において、阿部弘樹弁護士(ひろむ法律事務所所属)、宇都彰浩弁護士(宇都・山田法律事務所所属)との意見交換に臨んだ。単なる情報提供ではなく、学生の質問から、当該学生の問題意識の深さを測り、的確に対応いただいた。また、震災後の社会のあり様に対して宇都弁護士が憤りを示す場面もあり、学生にとっては非常に印象深い会議となったようである。

帰路のバス車中では、一人あたり10分以上の時間をとって反省会を行った。学生がそれぞれ問題意識を再考し、意味付けとモチベーションを高める時間となり、バスが群馬県内に入るまで教員とのやりとりが続いた。

阿部弁護士と宇都弁護士(左から)
                                                以上
                                      文責: 中澤秀雄(法学部教授)

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