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学生ボランティア派遣

201903/27(Wed)
ボランティア活動レポート

チームながぐつプロジェクト第192陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2019年3月8日~3月11日
場所:福島県いわき市
活動内容:

1日目:オリエンテーション~高速バスでいわきへ(車内で昼食)~長源寺~入浴・夕飯~振り返り

2日目:朝食~掃除~いわきららミュウ(昼食)~富岡町視察~浜風きらら~入浴・夕飯~振り返り

3日目:朝食~本宅の掃除~浜風きららにて東日本大震災メモリアルイベント~(昼食・夕飯)~入浴~振り返り

4日目:朝食~掃除~いわきオリーブプジェクト(昼食)~宿泊先の掃除~4日間の振り返りとアンケート記入~高速バスで東京へ(車内で夕食)~東京駅にて解散

 

太文字部分は、参加者が日程終了時に書いている報告書の中から抜粋したものです。 

※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

3月8日(金)(1日目)

オリエンテーション後、13時発の高速バスでいわきへ。

 

 

仙台発の学生と合流し、17時より長源寺へ。

栗山副住職より、震災当時のご自身と家族の状況や、長年に渡って携わっておられる、災害ボランティア活動についての話を、メモをとりながら伺いました。

 

 

 

その後、震災当時、寒い避難所での動けない苦しみや、プライバシーのない空間での苦痛を、約20分間の座禅を通して感じました。

その後の質疑応答では今回、医療系の学生が多かった事もあり、震災時、避難所での対応の仕方や、被災地で従事する際の心得などの質問がありました。

 

 

 

私にとって現地の人から、震災当日のお話を聞くのは初めてでした。覚悟を持ってきたつもりでしたが、それでもリアルな現実に目を背けたくなることばかりでした。坐禅中も、様々な事を考えて、ただただ弱い自分と向き合っていました。

 

自分が今後のボランティアを行う時に、被災者やその他の困っている方達から直接話を聞き、ニーズを引き出す事を重点的に行おうと心に決めました。

 

銭湯と夕飯を済ませた後、振り返りへ。詳しい自己紹介と自己目標を発表。その後、「活動中に求められる姿勢」「お会いする方々への接し方」について話し合い、明日からの全体の目標を「なぜ?を考えながら物事を見て、話を聞く」「チームメンバーと話し合いながら、様々な考え方<価値観を学ぶ」に決め、この日は就寝しました。

 

3月9日(土)(2日目)

朝食後、掃除を済ませ、いわき駅前より「いわきららミュウ」へ。

小名浜港で水揚げした魚介類の市場やレストラン、お土産屋さんが入る複合施設の2階にある研修室にて、約10分の資料映像を見た後、社員の方より、震災直後の様子から現在までの説明をうけました。また、質問タイムでは、積極的に質問があがりました。(震災後の避難訓練の内容は変わったのか。次に起こるかもしれない震災に備えているか等)

 

 

その後、同じ建物内にある「いわきライブミュウじあむ」の見学をしました。震災直後の写真、避難所生活の再現、子供のコメント、大量に展示されたパネルの一つ一つを目に焼き付けている学生の姿が印象的でした。

 

 

 

たくさんの命や大切な思い出を奪ったあの海が今、現地の人々に勇気を与えている。その事実は私にとって大きな衝撃でした。過去を惜しみながらも現地の人々は確実に前へ進もうとしている姿に私もまた元気をもらいました。

 

過去の震災の事を現地の人が想い過ごしている一方で、イベントや交流の中では未来に向かって確実に一歩ずつ前を向いて進んでいる被災地の姿があった。いわきららミュウでの子どものメッセージやキャンドルイベントでの現地の人々の団結は今の被災地のパワーを感じさせるものであったし復興への希望を生み出す光であった。

 

いわきに戻り、JRにて富岡へ。ジャンボタクシーとタクシーに分かれて乗車し、約2時半の視察へ。

視察ルートは、①富岡駅周辺 ②パトカーの碑 ③国道6号線を上り震災の爪痕が残る建物 ④夜ノ森通り(車内視察)⑤夜ノ森駅 ⑥ソーラーパネル(車内視察)⑦旧富岡商店街通り(車内視察)⑧福島第二原子力発電所入り口(車内視察) ⑨楢葉仮設焼却場 ⑩天神岬公園 ⑪楢葉遠隔技術開発センター(車内視察)

 

 

原型が分からない程に破損しているパトカーを自分の目で見て、被災者の生の声をこの耳で聴いて、多くの人を飲み込んだ海の潮風を感じて、この4日間で経験して知ることができたものは本当に大きかったです。

 

 

道路1つはさむだけで、帰宅困難区域になっている場所もあり土地の状態は同じ様に見えても区切られることに驚きました。また、福島は地震に加えて原発事故の影響もあり未だに変えることができず悲しいという話を聴くことができ、課題の1つであると感じました。

 

 

浜風きららに到着し、運転手のお二人に御礼を伝えて記念撮影。

その後、明日のイベント会場を視察して、浜風きららのコーヒーショップで、明日のイベントで使う折り鶴を折りました。

 

 

いわきにもどり、入浴・夕食を済ませた後、一日の活動を振り返り。

 

3月10日(日)(3日目)

朝食と掃除を済ませ、久ノ浜へ。「浜風きらら」周辺にて開催された、東日本大震災8年のメモリアルイベント「ふくしまメモリアルライトアップ2019in久ノ浜」のお手伝いをしました。

午前中はライトアップで使うランプシェードと土台を針金で固定し、ランプシェードに点灯ランプを入れる作業をしました。その後イベント代表 ザ・ピープルの吉田さんよりご挨拶と本日の役割分担などの説明を受け、音楽ステージの会場内に椅子を設置する作業、会場内の設営などを行いました。

 

 

 

午後は3チームに分かれ、「①会場案内 ②神社ライトアップ案内 ③会場内巡回」3つの業務を1時間毎のローテーションで担当しました。

 

 

 

グループ毎に協力し、笑顔でテキパキと携わっていました。会場にともされた、オーガニックコットンのランプシェードの「明日に繋がる希望の灯り」を通して、学生達の心にも、新たな灯りが灯ったように感じました。

 

 

また会場には、普段、ガクボの引率をなさっている小寺さんも支える側で参加しており、時間を見つけては学生達に声を掛けて下さり、夜の振り返りの時にとお菓子を準備してくれました。また、旧浜風商店会でもお世話になっていた「シューズショップさいとう」のお母さまからも、チョコレートを頂きました。

 

 

 

久ノ浜で行われたライトアップでは、色んな地方の方から、ボランティア活動時に「来てくれてありがとう」や「お疲れ様」といった声を頂き、自分達はこの方達から認められているなと感じました。そして、出演したアーティストの歌声を聞きながら点灯したライトアップを見た時、2つが合わさってとても感傷的な気分になり、泣きそうになったのを覚えています。

 

メモリアルイベントに参加させていただき、イベントに携わるスタッフやボランティアの人とも交流し、あの出来事がなければ交わらなかった人たちがいるということに不思議なご縁を感じ、これからも大切にしていきたいと思った。

 

イベント終了後、入浴などを済ませて22時半より振り返り。終日携わったメモリアルイベントを通して感じた事・地元の人と交わした会話の中で、皆と共有したい事などを発表しました。

 

「復興とは何か」の議論では1人1人学んでいるものからの視点、「復興」という言葉に対するイメージ、いわきに来て学んだことなどから様々な意見が出て、その中には共感するもの、自分の中にはなかった発想もあり、考え、学びが深くなったと思います。

 

3月11日(月)(4日目)

朝食と掃除を済ませ、バスにてオリーブハウスへ。

いわきオリーブプジェクトの木田さんと松崎さんより指導をうけながら、オリーブの葉摘み作業に携りました。(今回、摘んだオリーブの葉は、オリーブティーや、オリーブパスタに使われるとのこと) 

 

2人1組でトレイを囲み、和やかな雰囲気の中で、口と手をしっかり動かしていました。その結果収穫量は合計23.4kgとなり、木田さんと松崎さんが、手際の良さを大絶賛して下さいました。

 

 

 

途中休憩の際に、舟生さんが飲み物と共に足を運んで下さいました。また、作業を終えて昼食時に有賀さんが足を運んで下さり、松崎理事長・木田さん・松崎さん・有賀さんの4人を囲んでのひと時を過ごすことができました。

 

現在の福島を私たち日本人でさえ、正しく知らないために風評被害に苦しんでいる現実がある。一方でそれを乗り越えるためにオーガニックコットンやオリーブなどの栽培を行い農業を、福島を立て直そうと前向きな現地の方がいる。前向きに自分たちができることをやっている方たちがこんなにもたくさんいることをもっと多くの人たちに知ってほしいと思った。

 

お昼ご飯を食べて宿泊先のいわきオリーブに戻り、掃除をしました。

 

最後の振り返りでは、午前中のオリーブプロジェクトの作業を通して思った事や感じた事・4日間を通して思った事・この4日間を、今後どう活かしていくかを、一人ずつ発表しました。

(14:46には町内スピーカーからの合図と共に、黙祷を捧げました)

 

 

 

 

 

帰りには有賀さんがお見送りにきて下さっており、短い時間でしたがお話をして下さいました。

東京駅・仙台駅に予定通り到着し、笑顔で解散しました。

 

 

このボランティアで何ができるのかを見つけたいと思って参加したが、被災地を想うこと、これが最低限であり最大の出来ることだと感じる。それは、被災者の忘れられるのが怖いという思いを、話しにきいただけでなく、実際の対応から感じたからだ。

 

たったの4日間では、現地の人たちの根本的なニーズの解決にはつながりません。それでも今回の体験を通して、自分の目で見たことや、聞いたこと、感じたことを忘れないこと。そして自分の言葉で、周りの人たちに届けていきたいと思います。

 

人とのつながりがもたらす力は計り知れない。これからは私からこの学びを他の人に発信して新たなつながりを作りたい。家族や友達といった小さいコミュニティからでも自分の言葉で発信すればそれを受け取った誰かがまた他の人につなげてくれるだろう。

 

私は、「いわき市は、震災があったからお金を落として欲しい」とは思いません。いわきなら人々が能動的に訪れて、経済を動かす、魅力的な町になれると思っています。

 

メディアはよく、被災者の統計を出し、私たちはそれを見て、被害の大小を決めつけてしまう。しかし数字の裏にいる家族や友人の方々の思いを考えれば、メディアからの情報だけで、私たちが勝手に「もう福島は復興した」「放射能は大丈夫」などとは言ってはいけないと感じました。

 

私達が出来ることは限られていて、ほんのわずかかも知れないが今後もこうした活動を通して少しでも被災地の事を支援し手助け出来る活動を行っていきたい。

 

震災という出来事を風化させないよう、東日本大震災に関わること、ボランティアとして参加したこと、福島をはじめ被災された場所のことを思い、自分の言葉で多くの人に伝えていきたいと思います。

 

いわきの皆さん、ありがとうございました。

 

192陣に参加して下さった皆さん、引率の宮崎さん、お疲れ様でした。

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