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学生ボランティア派遣

201908/15(Thu)
[災害支援] ボランティア活動レポート

チームながぐつプロジェクト第198陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2019年8月6日(火)~8月9日(金)

場所:福島県いわき市

活動内容:

1日目:オリエンテーション~高速バスでいわきへ(車内で昼食)~長源寺~夕飯~振り返り

2日目:朝食~掃除~いわきららミュウ見学~(昼食)~オリーブプロジェクト~夕飯・銭湯~振り返り

3日目:朝食~掃除~ゆうゆうファーム(昼食)~入浴・夕飯~振り返り

4日目:朝食~掃除~富岡町視察~浜風きらら~(昼食)~宿泊先清掃~

4日間の振り返りとアンケート記入~高速バスで東京へ(車内で夕食)~東京駅にて解散。

 

※太文字部分は、参加者が日程終了時に書いている報告書の中から抜粋したものです。
 掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

8月6日(1日目)

オリエンテーション後、高速バスでいわきへ。

 

まず始めに、長源寺へ。

栗山副住職より、震災当時のご自身と家族の状況や、
震災直後から携わってきた災害ボランティア活動について伺いました。

 

栗山さんの話を聞いて、リアルな生々しい地震が起きたときの状況、また葛藤を知ることができました。

 

その後、震災当時、寒い避難所での動けない苦しみや、プライバシーのない空間での苦痛を、
約20分間の坐禅を通して感じました。

 

和尚さんの震災当時の様子やそれからの日々、傾聴の姿勢などボランティアの取り組む側の基本を考えさせてもらった。その姿勢はこれから生きていく中でも大切なことのように思えた。

 

その後、質疑応答をして終了。質疑応答では積極的に質問をしていました。

 

いわき駅前で開催されていた七夕まつりの雰囲気を楽しみながら屋台などで夕飯をとり、その後振り返りへ。

詳しい自己紹介と自己目標を発表。その後、「活動中に求められる姿勢」「お会いする方々への接し方」について話し合い、明日からの全体の目標を「知識を持って傾聴をする」「笑顔の意味を知る」に決め、翌日のスケジュールを共有して終了しました。

宿泊先に移動して就寝。

 

8月7日(2日目)

朝食後、本宅の掃除を済ませ、いわき駅前よりバスにて約1時間のところにある、小名浜港で水揚げした魚介類の市場やレストラン、お土産屋さんが入る複合施設「いわきららミュウ」へ。

約1時間半、2階にある「ライブいわきミュウじあむ」の見学をしました。
震災当時の避難所再現や、様々なパネルに、学生達は足をとめてみていました。

 

避難所の再現や、津波の高さを分かりやすく示した展示を見て、実際自分がその場にいたらと思うと、ぞっとするし、3月の寒い中ダンボールに少しの毛布はとても辛かっただろう。大きな波は怖くて足がすくんでしまうのではないか。と、想像しやすかったです。

 

私は宮城出身なので展示の他県からのボランティアや自衛隊などの写真を見たとき、
こんなにも遠くからたくさんの人が助けに来てくれたことに感謝で胸が一杯になった。

 

「いわきららミュウ」を後にし、バスにていわき駅前に戻り、タクシーで約10分のオリーブハウスへ。

到着後すぐに昼食。Gakuvo特製弁当にオリーブパスタも入っており、学生たちは大喜びでした。

オリーブハウス敷地内の、オリーブの苗木まわりの雑草抜き作業に取り掛かりました。

 

オリーブプロジェクトでは、オリーブの可能性を知ることができました。
雑草抜きの大変さを身をもって実感しました。

木田さん・松崎さんの指導を受けながら、40分作業をしたら20分休憩するサイクルをとり、
最高気温37度の暑さの中でしたが、学生たちは仲間と協力しながら予定通りの作業をやり終えました。

 

風評被害の声もある中、オリーブを工夫するとオリーブの可能性が広がるという
オリーブの未来の話が印象的であった。

オリーブハウスを後にし、タクシーにていわき駅前へ。銭湯と夕飯の時間をとりました。

 

本日の振り返りへ。

今日1日活動を通して思ったこと、感じた事を発表したあと、引率者からの議題「➀今日の活動を通して、改善すべき点は?」「②ボランティアの定義とは?」この2つについて、ディスカッションをしました。➀については、今日の活動中の発言や態度について、反省すべき点があることを共有できたので良かったと思いました。②の議題については、様々な意見がでて有意義な時間になったと感じました。

 

8月8日(3日目)

朝食と掃除を終えて、いわき駅前よりタクシーで約30分の「ゆうゆうファーム」が管理している畑へ。

到着後、丸山さんの指示の下、休憩所となるテントを設置し本日の作業へ。
この日の作業は➀りんどう(花)畑のネット張り②ブルーベリーの収穫③防草シート張りです。

昨日に続く猛暑でしたが、こまめな休憩をいれながら作業を続けました。休憩タイムに準備して下さった、冷えた麦茶・スイカ・お菓子・はちみつレモン・いちじくのパウンドケーキ・アイスクリームなど、とっても美味しく、エネルギーもチャージされました。

昨夜の反省点を踏まえて、学生一人一人が、マイナス発言、「疲れた」「きつい」「暑い」等を言わないように心掛け、受け入れて下さる丸山さんたちの事を一番に考えて行動する姿が見られました。

 

フルーツの放射能検査では1個を検査して基準を上回ったら全て出荷できないんだという話が印象的でした。その日に私達が行った農作業はとっても暑くて大変なものでした。基準に引っかかったらこうやって汗をかいた努力が全て無駄になってしまうように感じ、心が苦しかったです。

 

丸山さんのご自宅兼事務所の「ゆうゆうファーム」に移動して昼食。丸山さんの奥様が作って下さった、お味噌汁・キュウリとナスのお漬物と共に美味しく頂きました。

午後の作業を再開し、終了時間までの約2時間、今日の作業をやり終えようと、
テキパキと動く学生の姿は頼もしかったです。

帰る際、タクシーの窓を開けて、丸山さんご夫妻にお礼を伝える学生と、「ありがとうね」と笑顔で手を振る丸山ご夫妻との間に、今日1日の活動を通して繋がった、温かな絆を感じました。

 

最初できなかったことが、徐々にできるようになり、最後に丸山さんに「ありがとう」と笑顔で言われたときとても達成感が湧きました。そして、自分の行動が人の役に立った、社会に貢献することができた等の自分の存在価値を実感することができました。

 

自由時間に学生たちは銭湯・夕飯・お土産購入の他に、
いわき駅前で、最終日となった「七夕まつり」の雰囲気も楽しんだようです。

丸山ご夫妻が寮を訪ねて下さり、学生たちにと、今日収穫したブルーベリーの差し入れと、
フルーツが苦手な学生にと、フェイジョアの生ドーナツを届けて下さいました。

振り返りでは今日の活動を通して思ったこと、感じた事、心掛けたことを発表しました。その後、「他者分析」をしようというリーダーからの提案で、自分以外の5人の良いところを発表することに。具体例を出しながら、仲間の良いところを発表することで、更に温かい雰囲気となりました。
最後に、明日足をはこぶ富岡町の情報を共有して終了。

 

8月9日(4日目)

朝食と掃除を済ませて、電車にていわきから富岡視察へ。
元福島第二原発に20年間勤務されていた楢葉タクシーの運転手さんの案内で視察スタート。

ジャンボタクシーの車内では、運転手さんに「行政に対しての不満などはあるか」「震災直後から落ち着くまでの過程」「震災の経験を通して心掛けている事」など、積極的に質問をしていました。リプルンふくしまでも、多数の質問をしていました。

原発の作業員の話で元原発職員のタクシー運転手さんの話が自分の中で大きな話であった。(中略)当初考えていた福島を知るという目的以上にリアルな体験をして、復興はまだ終わっていないことを知り、これからもまたボランティアに行けたら行きたいと思った。

 

視察ルート→①富岡駅周辺 ②夜ノ森通り(車内) ③夜ノ森駅(降車し約10分)④旧富岡商店街通り(車内) ⑤リプルンふくしま(9:15~10:10)⑥富岡仮設焼却場(車内) ⑦福島第2原子力発電所入口(車内) ⑧天神岬公園(降車し約15分) ⑨楢葉遠隔技術開発センター(車内)⑩Jビレッジ(車内)

 

いわきに着き、お祭りの時期と重なっていたこともあり、予想していたよりもはるかに、にぎわっていたことに嬉しさを感じた。3日間過ごしていて、思ったよりも明るく復興もかなり進んでいるのだと思ったけれど、4日目富岡などの被災地をまわり、違う世界に来たかのような感覚におちいった。いわき市周辺とは違い、全く人が通っておらず、放射線測定器や立入禁止区域にはバリケードが貼られていて、まだまだ復興には遠いと感じるもので、悲しく残酷な気持ちになった。また、そういった光景をみたことにより、今自分が住んでいる地域、周りの環境がいかに幸せでありがたいことなのか深く考えるきっかけにもなった。

 

浜風きららに到着し、からすや食堂で有賀さんと合流し昼食をとりました。

昼食後、久乃浜の海岸を見て、電車にていわきへ。

 

宿泊先の掃除を行った後、最後の振り返りへ。

午前中の富岡町視察を通して感じた事や、今回の4日間を通して思った事、
今後どう活かしていくかなどを、一人ずつ発表しました。

 

今回のボランティアを通して、少しでも自分に自信をつけることができました。
今回の経験を活かして今後視野を広げて生活していきたいと思います。

 

ボランティアを通じて、人間の温かみや、オリーブやフェイジョアの可能性、
自然災害の恐ろしさ、災害時の対応、4日間の中では充分すぎる満足感を得ました。

 

17時発のバスに乗車し、20:50に東京駅に到着。

ボランティア証明書を渡し、集合写真をとって笑顔で解散しました。

 

被害にあわれた当事者の方々の心には傷があり、それに対して真剣に向き合いながら生きていた。それに対して、自分はどうするべきかというのを今回の活動の中で考え、まずは傾聴するということが大切だと感じた。自分達は今現在も不自由なく生活することができていて、心の傷に対しては無知だった。だから、まずは当事者のことを知ろうとする。その中で、震災について理解し、当事者のことも知ることができる。この中で笑顔で話をして下されば、自分達も学べて嬉しいし、相手も嬉しくなる。震災を通じて新しいワクワクや嬉しいことがあったのであれば、また生きようという糧になると感じた。これがボランティアを通じて学ぶことができたのは本当によかった。

 

実際に参加するにあたって、出発当日の朝まで不安でいっぱいであり、正直自分なんかが参加するのは場違いではないかと思うほどでした。しかし参加しようと決心した時に決めた「自分を変える」ということを思い出し、不安を払いのけて、自分ができる限りの高い意識を持ってボランティアに臨むことを決め、出発しました。(中略)今まではフィールドスタディなどに行っても、特に疑問に思う点が見つからず、質問など滅多にしなかった自分が、今回の活動で意識を高くもって取り組んだ結果、自然と疑問が湧いてきて、自分から積極的に質問できるようになった事に対して自分でも驚きました。

 

1日目の長源寺にて栗山さんのお話を伺った際に、復興とは何なのかについて教えていただきました。私達は復興というとインフラの整備を思い浮かべがちですが、栗山さんは被災者の心が復興しなければ真の意味で復興は成立し得ないと仰いました。そして、そのきっかけを作るものが笑顔であり、ボランティアを通じて私達が生み出すことが可能なものであることを教えていただきました。私はこのお話を聞いた時、言っていることの意味が頭では何となくわかってはいても、実感はできていませんでした。その意味が実感できたのは、2日目のオリーブ畑の草刈りのお手伝いと3日目のゆうゆうファームのお手伝いの時でした。慣れない農作業を木田さんや松崎さん、丸山さんご夫婦と取り組ませていただき、求められる質を私が提供できているのか不安ではあったけれど、最後皆さんが「手伝ってくれてありがとう」と笑顔を交えながら言ってくださった時、これが私たちがボランティアを通じて生み出せる笑顔なのだと身をもって実感することができました。また、この笑顔の積み重ねが心の復興につながっていくのだということを理解出来ました。

 

いわきの皆さん、ありがとうございました。

 

198陣に参加してくださった学生の皆さん、引率の宮崎さん、お疲れ様でした。

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