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ジャーナル

学生たちの生の声を聞いてみた。悩み苦しんだ一年間の本音

卒業式の中止、突然のオンライン授業、課外活動の制限・・・。異例な一年間を乗り越えてきた大学生たち。
一般的には1年生がかわいそうと言われていますが、当事者にとってはどの学年でもそれぞれの苦労があります。そんな大変な状況の中でも、新たな発見や可能性を見出している学生もいました。
一年間を過ごして考えたこと、思ったことを本音で語って貰いました。

一番困っているのは1年生?

たまちゃん:現在の大学の授業形態について聞いていきます。のむさん以外は全員関東圏なので、のむさんから聞いてみたいんですが、東北の方はどうですか?

のむさん:東北大学は、2021年1月からの緊急事態宣言を受けて、基本的にほぼ全部の授業がオンラインになりましたね。私は実験だけ対面で、あとは全部オンラインです。

トミー:基本的にはオンラインで、ゼミだけ月に1回学校に行く対面期間というものがあります。

さくらん:ほぼオンライン、テストもオンラインです。後期は体育を取っていたので、月に一回くらいは学校に行っています。

たまちゃん:さくらん、1年生だよね?大学にほとんど行けてないっていう事になるけど、どうですか?大学生っていう感じはします?

さくらん:しないことも多いです。4月で学年が上がるけど、下の学年の人たちに大学生活はこうです、というのが言えないよねっていうことを、友達と話しています。それはちょっと悲しいです。

やす:私の大学は、大学に入れる回数が月に5回までと限られています。私は理系の学部学科なんですけど、実験がある学科は登校している学生が多いイメージですね。私自身も実習があったので月に4〜5回は登校していました。来年はたぶんほぼずっとオンラインです。さくらんに聞きたいんだけど、1年生は、友達はSNSとかで作るの?

さくらん:LINEの交換はZoomでやったりしたので、そういう子もいます。2~3回は対面授業をやったのでクラスの子とはそこで会ったりしているので、全然知らないわけではないです。

オンライン授業ってぶっちゃけどうなの?

りく:次に、オンライン授業に関することを教えてください。率直に、受けてみてどう感じていますか?

やす:私は理系なので、オンデマンドだと分からない所は何回も復習して見られるから、そこは良い点です。でも、ずっと座りっぱなしでパソコンを40分見続けていると、さすがに眠気が辛いです。やっぱり家で授業を受けていると、身の回りに誘惑が多いので集中力が低下しているなとは感じています。

のむさん:前期はめちゃくちゃしんどかったです。期末試験が出来ないかもしれないから、毎授業課題が出されて、毎日何かしらの締め切りに追われている日々でした。めちゃくちゃオンライン授業を恨んでいました。後期になって、期末試験もあるという前提で進んだことによって、普段の授業がオンライン化したものという形になってきた気がしています。そうなってくると、1限の授業でも朝早くに登校しなくていいのはやっぱり楽かな。あと、資料がもともとPDFとかであがっている所はうれしいです。ただ、やすと同じで、自宅だとやっぱりモチベーション保ちづらいですよね。特に1人暮らしだと、堕落しかしないですね。

トミー:良かったところはやっぱり交通費と時間ですね。学校に行かなくてすむと交通費もかからないし、家で受けることが出来るから移動する時間を他に当てられる所はいいなと思っています。悪かったのは、同じくモチベーションが上がらないというところですね。オンラインだと講義が受け身になりやすくて、ただただ課題が先生から送られてきて、それをやらなければいけないっていう状況。何のためにやってるんだろうなってモチベーションがなくなってしまいます。あと、インターネットの通信環境が悪いと、講義がまともにできないというところも少しストレスかな。何かの講義で1回だけ台無しになったことがあります。良いところも悪いところもたくさんあるなっていう印象です。

さくらん:外国語の授業の外国人の先生だと、意思疎通が全然取れなくて、提出物についても全然分かっていなかったです。今もちょっと怪しい。いいところは、朝寝てられるところと、オンデマンドだと好きな時間に受けられるところ。慣れてくると良いかなと思いますけど、前期は大変でした。履修すらもよく分からなかったので、みんな事務所に電話をかけていたみたいです。4月は授業が始まらなくて休みだったので、どこにも行かずパソコンと戦っている状況でした。すごく疲れた覚えがあります。

りく:オンラインになって、授業が分かりづらくなったって思いますか?

トミー:さっきもあったんだけど何度も巻き戻して見られるから、分かりづらいというよりかは分かりやすいのほうが印象としては強いですね。

やす:良くなかったことにある切り替えの難しさって言うのは、なんかもっと調べたらもっとパーセンテージが上がりそうだなって思いましたね。個人的には、学費に見合わないっていうのが4%っていうのがびっくりしています。60%位は占めるかなって思っていたんですけど。孤独・さみしさの周りとのコミュニケーションが減ったっていうのはすごい問題だと思います。大学の1〜2年って色々な人と出会う時期だから、それが全然ないということになると、これから生きていく上でちゃんとした人間性が築かれるのかなってちょっと不安になりました。特に、1年生は受験が終わって一番楽しい時期なのに。

さくらん:高校生の時に考えていた大学生生活が全然できてないわけではないし、友達が全然いないわけではないけどそんなに会える訳でもないし、難しいですね。

りく:私が1年生だったら大学辞めること考えてるかもな。オンラインの交流会には参加してる?

さくらん:そんなにたくさんは参加していないです。ボランティア関係のセミナーとかには結構出てるんですけど。交流会みたいなのは、ちょっとバタバタしていたので出なかったですね。

りく:教授側も反応が見えないのが大変っていうことなんだけどみんなオンライン授業で顔出ししていますか?

トミー:プライバシーのこともあるので、出せないし、出したくないですね。

のむさん:出さないですね。基本オフでやりますね。前期のオンライン試験で、男子はカメラつけないと単位落とすって言われて、ほんとにプライバシーの侵害だろって思いましたよ(笑)。

たまちゃん:先生方の意見です。学生が質問してくれる機会が増えたって。

のむさん:チャット機能ですね。なるほど。

たまちゃん:あと授業準備に要する時間は3倍くらいに増えたと。

やす:対面だとその場で訂正が利きますよね。

たまちゃん:これ見て分かる通り教授側も苦労しているんですね。

課題の量と授業に潜む危険性

たまちゃん:課題の量とかみんなどうですか?増えました?

のむさん:1年生の妹が言っていたんですけど、どのくらい頑張っていいかわからない。学年が上がってくるとだんだん分かるんですけど、それが分からないから不安になるって。

トミー:例年よりも間違いなく増えてるというイメージ。オンラインだと課題提出で出席を取るのが多いなって感じます。

たまちゃん:授業を受けるうえでSNSの危険性とかって感じたことありますか? 授業の風景とかをSNSに流しちゃってるのを見たとか経験ありますか?

さくらん:ドイツ語の授業で先生が毎週課題を出すんですけど、それの答えを友達に教えてもらってるかもしれないので、ちゃんとやってください、って言われたことはありました。SNSじゃなくてもできちゃいますよね。先生側がSNSについて心配してるのがあるのかなと。授業の資料を流さない、とか、テストのときに答えをオンラインで聞かない、とか。

課外活動の現状

たまちゃん:次はサークル・ボランティア活動について。特にさくらんとかどうですか?

さくらん:私はボランティア活動やりたかったんですよ。でも今のボランティアセンターの企画もほぼオンラインでの講習会なので外に行く機会はないですね。対面で活動したいです。海外ボランティアも行きたいですね。サークルもオンラインでやったりしていて全然活動できていないわけじゃないので、そこは前向きにとらえていこうかなと。

トミー:私が入っているボランティアの団体も、特に引き継ぎが大変ですね。活動もできていなくて、今年はオンラインツアーだけで、例年みたいには進んでないです。

のむさん:東北大学もボランティア活動などの課外活動には制限をかけています。8〜9月くらいは多少やってきたけど、今の状況だと大学としてはできないっていう感じですかね。今年は東日本大震災の被災地スタディツアーを1回だけやったんだけど、それが目的になっちゃうと支援じゃないよなって感じます。お金も落とせないですし。

たまちゃん:やっぱ現地行きたいですよね。モチベーションを保つのが難しいし、現地との繋がりを切らないようにするのがまた大変です。

オンライン就活とは?

たまちゃん:最後に、今回の座談会参加者には3年生も多いですが、就活はみんなどうですか?

りく:インターンや説明はオンラインだけど、みんなどう感じますか?私はオンラインだと社風とか人柄があまり分からないからやっぱり対面がいいかなって思います。

のむさん:地方に住む学生としては、オンライン中心で踏み込みやすくはなっています。面接のために東京に行って宿泊とかしなくていいし。ここは地方に住んでいるか関東に住んでいるかで事情が違いますね。

トミー:1日に何社も見られるから、オンラインになったことで説明会も入りやすくなりました。でも、対面でしかわからない情報を仕入れられないのが怖い。1回だけ対面での面接があったんだけど対面の方がやりやすいと思いましたね。あとは、面接中にネットワーク環境が乱れそうなのが怖いです。

りく:確かにオンラインになったことで、交通費もかからなくて1日に何社も見られるのはほんといいよね。でもやっぱり対面がいいかな。地方の人は断然オンラインだよね。

のむさん:コロナ終わっても、対面とオンライン併用すればいいと思う。地方だと受ける会社の数が少ないから情報が入ってこないね。

最後に一言

トミー:状況を知ることができたし、知らないことも知れたので良かったです。これを読んでくれる人へのメッセージとしては、自信を持てることをやってほしいなと思います。私はコロナ禍でも、ボランティア活動を続けてきたこともあって、今はそれがモチベーションになっています。やれることが限られている中でも、自信の持てることを見つけて挑んでほしいなって思います。

さくらん:今回みたいな機会に、普段はつながりがなくて話さない人と話せる機会をがあって良かったです。早くオンラインでもそうじゃなくても活動できたらいいな。何回も話をしていると早く普通に会いたいと思います。

のむさん:やりたいことの実現のためにはやるべきことがたくさんあるから、今のオンラインという状況も含めて難しい環境でも頑張ればきっと成長できると思います。今はやりたいことができない状況だけど、今だからこそできることをやっておくと、それが後々の実際の活動に繋がってくるはず、と思っています。

たまちゃん:本日はありがとうございました!

 

取材元:Gakuvoジャーナル編集部