2019年8月27~28日の九州北部での記録的大雨により、佐賀県・福岡県・長崎県で大規模な冠水・浸水被害が発生しました。また、9月から10月にかけての、台風15号、19号の上陸に加え、10月下旬には台風によって被災した地域を、再び記録的な大雨が襲いました。2019年はまさに「災害列島」という呼称が浮き彫りになった年となってしまいました。
日本財団学生ボランティアセンターでは、東日本大震災の災害復興支援より継続して関わりがあり、今回再び甚大な被害を受けた福島県いわき市に加え、ニーズがある地域に学生ボランティアを派遣すべく、発災直後より日本財団をはじめとした関係団体と連携し、情報収集や現地調査を行い、学生ボランティアを被災地に派遣しました。
被害データ
- 死者
- 104人
- 行方不明者
- 3人
- 負傷者
- 533人
- 住家被害(全国)
- 全壊3,717棟
- 半壊34,442棟
- 一部破損105,517棟
- 床上浸水8,868棟
- 床下浸水27,949棟
※2020年2月12日現在(出典:内閣府)
活動データ
- 総参加者数
- 1,475人
- 総参加大学
- 82大学
- 総派遣回数
- 87回
- 公募
- 参加者数776人
- 派遣回数34回
- 大学連携
- 参加者数699人
- 派遣回数53回
※延べ人数
激甚化・長期化した2019年の災害
2019年の日本での災害は、予想以上の広範囲かつ短期間、加えて都道府県をまたいで発生した災害だったため、これまでのような、一点集中型のボランティア派遣では、人手も時間も圧倒的に足りないことは、誰の目にも明らかでした。
「より多くの学生を、より多くの地域へ、より早く」
結果、様々な地域の大学や団体と協力し、宮城県から長野県まで、複数の場所で、様々な形態でのボランティア活動を実施しました。