学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

チームながぐつプロジェクト第199陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2019年9月5日(木)~9月8日(日)

場所:福島県いわき市

活動内容

1日目:オリエンテーション~高速バスでいわきへ(車内で昼食)~長源寺~夕飯~振り返り

2日目:朝食~ゆうゆうファーム(昼食)~菩提院~入浴・夕飯~振り返り

3日目:朝食~掃除〜長源寺~入浴・夕飯~振り返り

4日目:掃除~朝食~富岡町楢葉町視察~浜風きらら~最終ミーティング~高速バスで東京へ(車内で夕食)~東京駅にて解散。

 

太文字部分は、参加者が日程終了時に書いている報告書の中から抜粋したものです。
掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

9 月 5 日(木)[1日目]

オリエンテーションを行い、東京駅から高速バスでいわきへ向かいます。

いわきに到着し、長源寺へ。

副住職の栗山さんのお話をうかがいました。

その後、震災当時の寒い避難所での動けない苦しみやプライバシーのない空間での苦痛を体験する坐禅を行いました。


長源寺の栗山さんのお話では、ボランティアの先輩という視点からボランティアの本質とそれに大切なことについて教えていただき、ボランティアには相手のことを理解し、聞き入れる同事と傾聴が必要であり、日常生活でも必要な考えだと学びました。

栗山さんのおにぎりひとつに何人の手がかかっているかという話から考えると、相当の数の人たちの手助け、例えば今回お話を聞けた人たちや引率者の小寺さん、資金を提供してくれた方々など本当に色々な人に支えられたと実感しました。

栗山さんから学んだ、仏教の考え方は印象に残っていて、自分が何のためにボランティア活動をしているのか、その根本について再認識させられた貴重な経験になりました。

 

入浴・夕食の後、ミーティングを行いました。役割分断を決め、チームのコンセプトをそれぞれの思いを踏まえ「みんなで力を合わせて」に決めました。

 

ミーティング終え、この日は就寝しました。

 

9 月 6 日(金)[2日目]

朝食の準備を済ませて、ビブスを着る理由について考えるミーティングを行いました。

今回ビブスを着させてもらったのですが、そのユニフォームが自分もチームの一員なんだという責任感が芽生えて、行動しているときいつでも代表していて、今後の参加者たちにもつなげていくという感覚が湧いて行動できました。

ゆうゆうファームへ移動。

長靴に履き替え、丸山さんのお話をうかがい、準備体操をした後、農作業に入ります。

ブルーベリーを摘む作業を楽しんで取り組みました。

 

その後、リンドウの畑で覆いの支柱やマルチをつけたりする作業、雑草とりなどを行いました。

 

 

天気も良く暑い中、チーム全体で夕方まで作業に取り組みました。

 

 

作業の合間や、休憩時に、またお昼にはお味噌汁やキュウリなどもいただき、丸山さんから色々お話を聞くこともできました。

 

ゆうゆうファームでの体験や丸山さんとのお話を通して、農作業の大変さを知った一方で、チームだからお力添えできたという達成感を味わうことができたということを学び、丸山さんの新しいことに挑戦し続ける姿に刺激を受けました。

丸山さんのお話では、フェイジョアは百人中十人に売れたら良いのだという言葉が印象に残っている。それだけ自分の仕事に誇りを持ってらっしゃる姿に心を打たれた。私たちのお手伝いは小さなものかもしれないが少しでもお役に立とうという気持ちで臨むように心がけた。

活動に参加する前までは、福島に対してどちらかというと暗いイメージを持っていました。しかし、ゆうゆうファームの丸山さんを始めとして、今回お世話になった皆様方は温かく笑顔で自分達の事を出迎えてくださいました。お話を伺う中で、皆様の中に、震災の悲しみを引きずるのではなく、復興に向けて前に進んでいこうとする前向きな気持ちを感じる事が出来ました。

 

菩提院へ移動。霜村さんに、ご自身の経歴や、被災体験から始まって、未来会議への関わりやそこでのいわきの方と双葉郡の方とのやりとり、あるいは対話の進め方などについてお話をうかがいました。

菩提院の霜村さんには、ボランティアが自分が楽しめるものであるかどうかも大切であるということと、意見が違う人と話すときは、対話が重要であるということを学びました。

菩提院の霜村さんのお話で正しさを主張する議論より対話をすることで1歩違った主張が生まれ良い結果を生むので私も生活する上で対話を大切にしたいと思った。

ボランティアに行く前は、ボランティアは人のためが全てだと思っていました。ですが、自分がボランティアを通じてどのような心の変化があったかなど自分の気持ちも考慮した方がより充実したボランティア活動になるというのが私の中でとても印象に残っています。

 

入浴・夕食のあと、振り返りミーティングを行いました。

1日の振り返りや風評被害についてなど、いくつかのテーマについて3〜4名のグループに分かれて意見交換をして、それを全体でシェアするという方法を繰り返し、意見を深め合いました。

また、有賀さんよりちょうど命日をむかえた大叔父さまの遺影などを見ながら戦争と震災について考えて欲しいという課題もいただき、話し合いました。

 

ミーティングを終了し就寝。

 

9 月 7 日(土)[3日目]

朝食のあと、簡単に今後の予定や福島の現状に関して共有するミーティングを行いました。

掃除のあと長源寺へ。

一昨日のお話について追加の質問などをしたあと、翌日の法要に向けて準備の作業と掃除に着手しました。

この日も前日同様に暑く、室内の作業が中心とはいえ汗をかきながら、声を掛け合って作業をこなしていきました。

チームワークも高めつつ掃除についても向き合う時間となりました。

途中、台風が接近している状況を踏まえて、翌日の行動について一旦は視察の中止が懸念されましたが、バスの手配もつき視察だけはできる目処が立って、ほっとする一幕もありました。

入浴と夕食を終えて振り返りミーティングを行いました。

翌日の行動が様々に変更になるため、細かい確認も行い、翌日の準備をして就寝しました。

 

9 月 8 日(日)[4日目]

掃除と朝食をとったあと駅に移動。

駅では、地図を見ながら視察先について簡単に位置関係を確認してタクシーで視察に向かいました。

視察ルートは、富岡駅~津波被害の残る家〜国道6号線沿いの被災したまま放置されている店舗〜夜の森桜並木〜夜ノ森駅〜リプルンふくしま〜セメント固形化処理施設~第二原発西門~天神岬公園〜ここなら~JAEA~オフサイトセンター~浜風きららという内容でした。

最終日には実際に重度に被災した富岡町などの視察に行くことができました。そこで衝撃を受けたのがいわき駅のように見違えるほど復興している場所もあれば、8年経った今でも震災のツメ跡が残っている場所があるということです。この事実を目の前にできたことは私の財産になると思います。

実際に帰還困難区域を見て、日本とは思えないような恐ろしさ、数字を本当に信じて大丈夫なのかという気持ちが芽生え、実際にそこに住む人しか感じる事の出来ない感情や意見を、私の価値観のみで否定してしまってはいけないと強く感じました。

 

この日の浜風きららはマルシェで通常のフリースペースが使えなかったため、スローディズカフェの一角をお借りして、最終ミーティングを行ないました。

一人ずつ4日間の振り返りを語り、ミーティングを終えました。

ながぐつプロジェクトでは活動だけでなく、活動後に振り返りの時間が設けられていました。この時間で、学生のみんなで意見共有が出来たのが、自分にとって非常に有意義なものとなりました。全国各地から同年代の学生が集まって、意見共有する事で自分の考えをより深めることができたし、自分とは違う立場の人の意見を知る機会にもなりました。単に支援をして終わりにするのではなく、そこで考えを深めることで今回のプロジェクトを学びの場としても活用できるようになりました。

ミーティングにおいて、一番考えた事は、福島産のブランドの表記についてである。福島産と書かれているだけで、ダメなこととして扱われてしまうことが一番くやしいことだと思った。お寺に行った際も風評被害の現状を知ることができた。(中略)産地という情報にとらわれずに純粋に味で判断してもらいたいというのが願いである。この話題において様々な考えがでてとても深まったミーティングだったと思った。

 

東京駅に到着し全員が報告書を提出し証明書を授与して解散しました。

丸山さん・有賀さん・栗山さん・霜村さんなど関わって下さった全ての方々の姿勢に感銘を受けた。差し入れなどでいたわって下さり、沢山お話をして下さり、ボランティアに来てる私達の学びの機会を与えてくださるあたたかい、心ある気持ちに胸がいっぱいになった。

実際に現地に行かなければ知ることができないことを学び、私がすべきことはその様子を多くの人に伝えることだと思った。また、今回このような活動をさせて頂けたのは支援者の方々、色々な所で関わって下さった方がいらしたからなので感謝の気持ちで一杯だ。そして相手に対して利益になることを自分から行う同事を大切にし新たにボランティアに参加したいと強く思った。

学びの中で私はこの199陣を通してメンバーから色んなところで支えられました。ボランティアを専攻している人が説明してくれたり、ミーティングで10人の進行をまとめてくれたり、自分が何かやりたいときちんと思いを持って言えばついてきてくれる仲間がいたりと、この4日間の私の経験は周りに支えられて出来上がったものと改めて感じます。そのためにはまず自分が心を開けること、相手の思いを受け入れたいと思うことが必要なんだと気づき、それはボランティア活動も普段の生活でも同じであると私は思います。

栗山さん、丸山さん、有賀さんなどから被災された経緯などを伺う中で、被災をされた経験からいわきや福島のために様々な活動に携わり活躍されていることを知りました。私の中で“ボランティアはこうでなければならない”というような概念が外れ、もっと幅広く役に立つ方法を考えたいと思いました。

次回、また参加する際には事前に知識を予め入れて、今回よりも具体的に質問や意見を言えるよう、工夫していきたいと思います。

 

いわきの皆さん、ありがとうございました。

199陣に参加してくださった学生の皆さん、引率の小寺さん、お疲れ様でした。