チームながぐつプロジェクト第107陣 宮城県石巻市行き 活動報告
「大学生ボランティア隊」派遣【第107陣】
期間:2015年2月13日~2月16日
場所:宮城県石巻市
活動内容:
2月13日 日本財団にてオリエンテーション。炊き出し体験
2月14日 高台移転のためのお手伝い。
2月15日 高台移転のためのお手伝い。
2月16日 視察。掃除。
2月13日
日本財団でオリエンテーション後新幹線で仙台へ。
仙台よりバスで石巻。16時45分石巻駅着。
現地スタッフの矢野さんから拠点の使い方など説明していただきました。
その後炊き出し体験ということで、みんなでうどんを作り食べました。
食事後黒澤さんより石巻の被害状況、明日以降の活動内容の説明を受けました。
2月14日
雄勝町にて高台移転されるかたのお手伝い。
もみの木の枝を急斜面の上まで運ぶ作業。
バケツリレー方式で10人で声を掛け合い助けあいながら運びました。
午後は大きなもみの木の伐採の補助を行いました。ワイヤー、滑車、スリング、チルホール等普段の生活では使う事のない道具を使用しての作業となりました。危険の伴う作業でしたが無事終える事ができました。
作業中や昼食時、高台移転されるかたから震災時の体験などのお話を伺いました。
2月15日
前日同様枝を運ぶ作業。
杉の木の伐採。
昼食後雄勝町オーリンクハウス会議室で行われていた写真展「いしのまきのあさ」に連れていっていただきました。
2月16日
拠点掃除。3階のマットはがし、倉庫の荷物仕分け等行いました。
その後市内視察。
11:30のバスに乗り仙台駅。
14:44の新幹線で東京へ。
ボランティア参加証授与
17:00解散。
参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。
■報告書からの抜粋
*2012年にGakuvoで行った時に出会った家族が今どうしているか聞いてみた。お仕事が軌道にのっているおとや赤ちゃんが生まれて家族が増えている事を聞いた。悲しい事だけでなく、小さな幸せもたくさん4年あkんであったことがわかって嬉しかった。
*大切な人を亡くされたことを「“つらい”という訳ではないけれど、“やるせない”」と言っていたのが印象的だった。深い深い悲しみに落ち込むことは乗り越えたのかもしれないけれど、そのやるせなさはずっと続いていくのかもしれないという気がした。
*消灯時間になって電気が消えても、大川小学校の事が頭から離れず、ずーと考えていました。きっとそれぞれに夢もあっただろうに、こんなことにあうなんて思ってもいなかっただろうし、まだ幼い命が多く奪われてしまったことがとてもショックで仕方がありませんでした。
*見たもの聞いたものが多すぎて、この事を自分の中に落とし込むのに、少し時間がかかると思います。発信していく事はもちろんですが、この“震災”を4年もたった今、まずは私が現実を“うけとめる”というのはおかしいですが、見つめ、自分の中で向き合っていくことが第一だと思います。このまま終わりではなく震災を見つめて向き合った中で自分にできること、再びこの地を訪れる事をしたいと思いました。
*大川小学校を訪れ、生徒が逃げていれば助かったであろう山や校舎を見た事によって、強く印象に残りました。それと同時に災害時における一瞬の判断によって、こうも簡単に生きるか死ぬかが左右されるのかと思いました。マニュアルに従うことを第一として迅速に対応できないことや、正しい知識がないことによって脱げる方向を間違えることは非常に恐ろしいことだと感じました。
*震災から4年経った今も現地では「目に見える復興」以外に、「目に見えない復興」に向かって頑張っています。そうした方々を支援するのに、ボランティア活動というものは、たとえ小さな力だとしても、いつかは、その積み重ねで被災者の方々を元気づけることができると私は信じています。
*他のメンバーが震災やボランティアについて、ここまで深く考えているのかと思い、驚きました。同じ学生として、いい刺激を受けることができました。
*4日間という短い活動期間でしたが、色々な人との会話、街の風景、雰囲気、そういったおのを自分の肌、目、耳で感じることができ、ネットなそで調べても感じ取れないものを現地で体感することができました。
*復興という言葉は、迅速だけが求められがちになり、被災者自身の心の復興というものは忘れがちです。これは確実に復興していく事は不可能ですが、人と触れ合い少しでも気持ちを考えていくことを想像し行動していくことで和らげていくことは可能であると思いました。
*実際に自分で訪れて、自分の肌で感じなければ分からないこともあるのだと、改めて思いました。
このボランティアは、これからであり、こうして考えさせていただいた機会をもとに、自分の中でどうおとしこむのか、得た知識や知った世界を視野に入れて何をしていくのか。ここで終わらせることなく、今回の経験を元に、これから自分がどう震災に関わっていくのかをしっかりと考えようと思います。
石巻の皆さん、ありがとうございました。
107陣の皆さんお疲れ様でした。
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