学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

活動報告(石巻) チームながぐつプロジェクト第101陣 宮城県石巻市行き 活動報告

「大学生ボランティア隊」派遣【第101陣】

期間:2014年11月14日~11月17日
場所:宮城県石巻市

活動内容:
11/14 炊き出し体験
11/15 金華山黄金山神社にて石垣の再生、補強作業
11/16 石巻市雄勝町にて敷石地固め扉枠作り
11/17 拠点の清掃、石巻駅周辺清掃、被災地視察

 

11/14

日本財団にてオリエンテーション後、新幹線で仙台へ。仙台からバスで石巻へ。
到着後、みんあなでうどん作りをし夕食。夕食後は明日、明後日の活動場所と活動内容、石巻市の現状を黒澤さんから説明していただきました。

11/15

金華山黄金神社にて崩落した石垣の再生。モルタルでの補強作業。鮎川港より海上タクシーで金華山へ。黄金山神社、蛇踊り場の石垣の隙間に拾ってきた石を埋め、さらにモルタルを詰め補強する作業をしました。石を拾う運ぶモルタルを作る。どれも地味ですがとても体力を必要とする作業でした。

11/16

石巻市雄雄町にて番屋に隣接する納屋の敷石、地固め、入口扉のための枠細工補助。川原から石を集め、納屋全体に敷き詰めました。
敷き詰めた石を黒澤さん矢野さん製作の胴突きで地固め。
胴突きを一人で持ち上げるのは大変なため、二人一組で声を掛け合いながら頑張りました。
また、納屋の入口扉の枠作りでは、参加5回目となる学生(瓜本さん)が電動工具を使いビス止めをしたり突き出た釘を削ったりと大活躍でした。
お昼には番屋の所有者の方が、その日の朝とれたホタテをプレゼントしてくださり、みんなで焼いて美味しくいただきました。午後は1時間ほど作業を中断して、近くでおこなわれていたホタテ祭りに行き「伊達の黒船太鼓」の演奏を見学させていただきました。

11/17

拠点の清掃。近隣清掃後、通称「うまっこ山」と日和山公園視察。17:30東京着解散。

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参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

■活動初日の気持ち

・活動前は震災から3年間が過ぎた東北の現状を、自分の目で確かめ、役に立ちたいという気持ちから参加を決心しました。しかし私は今回初めて東北へ足を踏み入れたので、TVなどのメディアから得た情報のみで漠然としたイメージしかもてていませんでした。

・Gakuvo自体は5回目で雄勝の高橋さんの番屋作りも途中まで見ているので・・高橋さんの番屋の今を見たい。また、お会いして話に行きたいという思いで来ました。

・活動前は、ずっと東北のボランティアに行きたくて、しかし、行けない日が続きました。そこで広島のボランティアに3日間と短期間だったので行ってみました。広島は、とても悲惨でした。家がつぶれていたり、車が横転していたり家そのものがない所もありました。そういう所もみてきて、東北はどうなっているんだろうと思い始めました。広島でボランティアをしている方が東北と同じ、一緒だと言っていたのが印象に残っていて、今の東北に行ってみようと思いました。その頃は、復興していて、植樹や漁師さんのお手伝いをすると思っていました。

・1年8か月ぐらい前にGakuvoに参加しましたので、どれぐらいへんかがあったのか、自分の目で見たり、すっと同じ地域に携わっている黒澤さんたちの話が聞きたかった。

■活動後の気持ち

・2日間という短い時間ではありましたが、東日本大震災を≪東北≫という大きな括りから≪石巻≫さらに「金華山」「雄勝」という具体的な場所のイメージを持てるようになりました。実際に足を運び、自分の目でみることができたらこそ、学んだ事をひとに伝えたいという気持ちでいっぱいです。

・番屋についた瞬間に、とても家らしくなっているのを見て驚き、そしてあの地で新たな1歩を踏み出そうとしていた高橋さんの1歩が確実なものであることを感じて鳥肌でした。
何よりあの笑顔で、私のことを覚えてるよー!この前もここでね!と言ってくださったのが嬉しくて、またおあいできてよかったなという思いです。

・活動するとき、植樹や漁師さんのお手伝いをするものだと思っていたのですが、まだ自信や台風などの影響を受けて、復旧していないところがあり驚きました。石垣が壊れていたところを直したり、被害を受けた家屋を建て直す作業をしていて周りにも建物がないことを見て、まだ全然復興していないと思いました。目的地に向かってる一部分の仮設住宅の多さを見ても、まだ復興していないと実感しました。

・復興はまだまだ時間がかかりそう。
病院を建てたり、仮設住宅から家やマンション、アパートに住めれるようになるのにまだまだ時間がかかりそう。
行政の進め方などは、よく分からないし、我々ではどうしようもないと思うが、この震災の事は忘れず、小さな学生の力で少しでも復興に近づけばいいなと思った。

■今後のボランティアに必要なことは

・今回のボランティア活動で<自主的に動くこと><周りと協力すること><被災した方の気持ちを想像して慎重かつあたたかく話しかけること>など大切な事をたくさん学びました。「初心」を忘れずボランティアに取り込むことは今後も大切だと思います。

・自分の事を精一杯やれば良いと思います。気を張らずに。体力に自信があるのなら力仕事を率先してやるもよし、人と話すのが好きならは地元の方々とゆっくり談話してわらうのもよし、こどもが好きなら、子どもと遊んだり勉強を教えるもよしで・・・。とにかく何かしら動きに現地に行けば大きな思いを持って帰れると思います。

・Gakuvoのように、お金もあまりかからなく、学生にも行きやすいような所がもっとあるといいと思いました。もっと多くの人が参加したほうがいいと思いました。

・小規模でも続けやすい、参加しやすい環境があり続けることで、ほんのきっかけで何かを感じ、風化させないようにする。

■感想

・貴重な出会いと経験を、本当にありがとうございました。今回学んだ事を自分なりのことばで周りの人へと伝え、石巻のことをいつまでも忘れません。また機会があれば、ぜひ参加したいです。

・この活動を永く続けてほしいと純粋に思いました。

・なかなか石巻までボランティアに行くとなると腰が重くなってしますので、こういう機会を設けていただきありがとうございました。

■報告書からの抜粋

・今回第101陣の活動をさせて頂いた2日間は「人との出会い」と「しんさいの爪跡」からの学びに満ちた、短くも濃い時間でした。
活動初日に伺った金華山では、台風15号と震災の影響で壊れた石垣の修復に取り組み、仲間と協力して綺麗になった完成部分を見た時は疲れを忘れるほど嬉しくなりました。
TVなどからは全ての地域の様子を見る機械はありませんが、震災の爪跡は金華山のように東北の到るところへ刻まれているのだろうと思います。今回その一部であっても自分の体でボランティア活動をし、「0から1へ」踏み出せたことはに自信を持ち、次の活動へとつなげたいと思いました。
2日目に伺った雄勝町の高橋さんが住まれる番屋では、まず第一に高橋さんとお会いし、1日を共有できた事ががとても嬉しく思いました。震災で苦労されたのも関わらず、明日への活力に満ちたきらきら輝く姿に、私が逆に元気をもらったほどです。しかしいくらお元気そうに見えても、寂しさや辛さを抱えておられるのも確かだろうと思います。番屋づくりの活動を通して、私たちの元気を少しでも届けられていると嬉しいです。
東北には復興に向けて元気で一生懸命生きておられると同時に、一人でいる時は悲しみでいっぱいの状態が続いている人がたくさんおられることと思います。東日本大震災を経験してない私がその方の気持ちを完全に理解することはもちろん難しいことだとは思いますが、自分に近い環境にあてはめて「想像」してみることは、大切なことだと思います。そして大川小学校の何の罪もない、しょうらいの夢や希望に満ちた74名のこどもたちの尊い命、津波にのみこまれてしまった多くの方々の命、フクシマで犠牲になった方々の命をはじめ、3.11の犠牲になった全ての方々のことを、いつまでも胸に大切にしまい、今回学んだ事を伝えつづけていきたいです。

・11/15(土)@金華山

石巻にはGakuvoを通して5回来たことがありましたが、金華山は今回が初めてでした。拠点から車で1時間弱行ったところから船で金華山に向かい、石巻の広さを感じました。着いたときの感想はとにかく鹿の多さに驚き神秘的な印象を受けました。人間がいることが申し訳なくなるくらい鹿がいて、動物と自然が共存して生きるってこういうことだよ。と思い出させてもらいました。
活動はモルタル補強。2年前の冬に来たときに、渡波の神社で同じ活動をしていたので、想像以上に体が覚えていて、すっと行動できました。どのぐらいの固さのモルタルが扱いやすいのかとか、どのくらい押し込めば強度がつくのかとか、2年前のたった1にちの経験だったけれども、1度やっていると自分で動けることに我ながら喜びを感じていました。
来年から不動産関係の仕事に就くので、先月宅建を受けたのですが、その中の問題の一つに、モルタルの作り方とコンクリートの作り方が出てきて、砕石を入れるか入れないかの違いをGakuvoでの経験があったので思い出して正答できました。普通の女子大生生活を楽しんでいるだけの私だったら絶対できていなかったことだと思います。いろんな形でGakuvoで学んだことは自分のためになっています。まだまだ人のためになるような活動はあまりできていませんが、経験は自信に変えていざというときは動こうと思います。

11/16(日)@雄勝

高橋さんの番屋作りの続き。小石をh込んで倉庫に敷き詰め平らにし、ドアを作る。実は14日(金)に、今回は4人だけしか学生がいない事を知り、4にんだけで活動が進むかなとか、力不足にならないかなとかも考えていました。ですが、その逆で4人でも十分力を出し合って効率よく動けたのではと今は思います。集中力がずっと続きました。高橋さんをはじめ、皆で楽しく笑い合いながら、応援し高め合いながら作業ができたように感じ、とても気持ちが良かったです。私が高橋さんにお会いするのが3回目ということで、私の方の緊張がなかったことも理由かもしれませんが、今まででいちばん、高橋さんとお話することができ、笑顔を見ることができた回でした。
あの地でひとり再スタートを切る心細さや不安は必ずあると思います。ですが、ブレずにまっすぐな高橋さんを見ていて出会えて良かったと思うと同時に、高橋さんのように動きたくても動けない人も大勢いるのだろうなと予想して、皆の望を叶えて、皆が心からしあわせと言えるひが来るのは難しいんだろうなとも思ってしまいました。実際にほたてまつりの会場のトイレでお話したおばあちゃんは何も変わらないんだよとぼそっと寂しそうだったので・・・。あまりまとまりのない文になってしまいましたが、学生ならではのまっさらなありのままで書くなら、この通り、何度来ても複雑です。

・ボランティアをする前日まで、東北大地震の被害は正直に、ほとんど直っているものだと思っていました。しかし二日目の目的地の金華山に行っている間に、主に海岸沿いでは何もない状態になっているのを目の当たりにして驚いた印象がありました。
私は広島のボランティアにこの東北のボランティアに行く前に行きました。それはニュースで広島の土砂災害の報告を見て一回、自分の目で見て確かめてみようと思ったからです。実際に画面で見ていたのとは違って、自分の目で現地で見た方が悲惨な状況で、そこの一部だけでなく、他にも災害の影響がある地域もあることを知って、震災があった東北は今、どうなっているんだろうと思って、行こうと思ったのが一つのきっかけでした。
最初に金華山に行き、石垣の復旧をしました。まだ震災の影響で壊れたままであったということに、まだ復興はしていないんだなと改めて実感しました。石垣の石を山に登ったところで集めて石垣の隙間につめてモルタルを上に塗る作業をしました。石を運ぶのがつらく、石垣の隙間に石をパズルのようにつめるのも難しかったです。モルタルも混ぜるのが大変で、細かい所を地味にやっていて、小さいことをずっとしていました。しかし作業が終わる頃には、ほとんど石垣と言えるものとなっていました。達成感があり満足感も湧いてきました。

次の日には雄勝に行き、津波で被災してしまい、もう一度元のところに住もうとしている高橋さんのお宅に行きました。高橋さんのお宅は、業者ではなく、前に来てもらっていたボランティアの方々や自分の手でつくっていて、それを思わせないようなくらい頑丈にできていて、しっかりとした家になっていました。私たちが作業した所は、倉庫で土台となる石を床に敷きつめる作業でした。石を運ぶ作業に昨日の事を思い出しました。石を運ぶ作業は昨日もやっていたので、要領が分かっていたのと辛いことも分かっていました。しかしひたすらやっていたら、昨日と同じで達成感と満足感が来るものだと思いひたすらやっていました。
また石を集めてヨイトマケという敷きつめた石を平らにすることをしました。ヨイトマケはとても重く2人作業でも重く感じました。Gakuvoで一緒にきたサダンさんは1人でやっていてすごいと思っていました。引率の板倉さんという方にコツを教えていただいて少し楽になったどころか、一人でできるようになりました。
その内に作業が終わり十分に石が平らになり、きれいに仕上がったと自分でも思いました。高橋sんが倉庫を見て「立派になった!ありがとう!」と言ってもらえて嬉しかったです。それだけで作業して良かったと思えました。

その後、新進と気に小学校にいたほとんどの人が死んでしまった大川小学校というところに行きました。
その周りにも何もなかったような場所で、実際には震災前には、ちゃんと家が建っていたと聞きました。
震災の恐ろしさが胸に刺さるように思いしらされたところでもありました。その小学校は事前に津波が来るのを知っていて、子どもを落ち着かせるだけで、逃げていたら助かるというところでした。
私は何もしなくても、危機が来そうな時は何か行動を起こさなければいけないと思いました。
このボランティアの経験を生かし、後に起こるかもしれない災害や生きていく時に必要となるときは必ずあると思うので活用していきたいと思いました。

・今回は今まで参加した中でも力仕事が多く、その分やりがいのある作業をさせていただきました。板倉さんや矢野さんの話を聞いていると、やはりGakuvoの参加数も減り、世間そんな風潮なのかと思うと少し悲しいです。
震災から3年8か月経った今も尚、2年が寿命の仮設住宅に住んでいる方もまだたくさんいると聞き、もっとどうにかできるんじゃないのか。というどこに向けていいのか分からないモヤモヤした疑問を抱きました。
学生ボランティアは専門知識がある訳でもなく、学生同士の段取りなども、グタグタしてしまったりし、自分でも参加してて“無力”“もっと力になれれば”と思うことがほとんどですが、今回もそうでしたが、被災された方とどこか大人よりラフな雰囲気で話せるというのは、学生という立場だからこそ出来る強みではないかなと思いました。

御勝町の高橋さんと話していると震災を受けている事も忘れるぐらい気さくに話せたので、そういう点で今回参加出来た一番良かったなと思う点でした。

黒船太鼓の演奏は、今まで太鼓の演目を生で見た事もなかったかたかもしれませんし、震災で太鼓を叩けない時期に、タイヤを叩きながら練習をしていたのも事前に聞いていたので、この二年ぐらいで久々に生演奏で一番感動しました。そして逆にすごく元気をもらった気がしました。

回数を重ねていく事でGakuvoに参加させてもらう者として何をすべきかを考えることが増えてきました。

今回の参加人数などとまだ作業すべき場所を照らし合わせたとき、やはりもっとボランティアの人数がいると効率が上がるだろうか、もっと活力を生み出して頑張りたい!となる多人数が出せる勢いも必要なのではと思いました。
だから僕は、帰ってGakuvoの様な東京からでも気軽に行ける環境があるということを広めていきたいです。
また、僕自身もほんの小さな力を参加を繰り返すことで、もう少し積み重ねていこうと思いました。