学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

チームながぐつプロジェクト第97陣いわき 活動報告

チームながぐつプロジェクト第97陣いわき

期間:2014年9月9日~9月12日
場所:福島県いわき市
活動内容:
・長源寺で坐禅と栗山副住職の震災時の話
・中之作で古民家修復プロジェクトの作業補助と講義
・オリーププロジェクトにて作業補助
・富岡町と久ノ浜・浜風商店街を視察

 

【活動1日目(9月9日)】

到着して直ぐに長善寺に向かい6時半から8時半まで坐禅および栗山副住職の震災や復興に関する話しを伺いました。被災者の現状、避難者と地元生活者の確執などの話しを聞き、「自分ができることは何か考え、また福島に来て欲しい」などのアドバイスを受けました。 今回の学生は坐禅も積極的にこなし、警策(肩を叩かれること)も半分くらいの学生が受けていました。「こんなに沢山の人に、警策をしたことがない!」と副住職も驚いていました。心身ともに刺激を受けよいスタートを切りました。
夕食は有賀邸で頂きました。

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真面目に坐禅に取り組んでいました

 

【活動2日目(9月10日)】

今回新しく訪問する、いわき市中之作の古民家プロジェクトに伺いました。代表の豊田氏は一級建築士で「街の医者になりたい」という魅力的な夢を持った人でした。古民家プロジェクトでは中之作にある大切な古民家を修復し、活用し、みんなで生活を楽しくするプロジェクトです。今回は、杉板にペンキを塗ったり、手作りのレンガを並べたりして、かまど部屋を作る作業を手伝いました。午後は、プロジェクトの現場を視察しに中之作の街を練り歩き、大切な古民家が多くあること、中之作は昔から災害に強いことなどを学びました。そして豊田さんから現在の取組みについて説明頂き、学生からコメントや質問を受付けました。就活中の多くの学生は、豊田さんの「自分の好きな仕事をやりたい」という言葉に魅了されたようです。また、途中、有賀さんがお弁当と巨大シュークリームを差し入れしてくれました。
夜の振り返りは、グループディスカッションと発表をしました。ディスカッションでは、仕事について、ボランティアについて、復興と街作りについてと3グループに分け、個別に話し合いました。

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かまど作り、れんがを運びました

 

【活動3日目(10月11日)】

朝から農作業のお手伝いをすべく「オリーププロジェクト」へ向かいました。舟生さんより指導頂き、病気にやられたオリーブの葉っぱの清掃作業に取りかかりました。地味な仕事ですが、みんな真剣に取り組んでいました。その後、オリーブ畑に行って雑草の除去に取組みました。沢山のオリーブが植えられており、雑草取りには時間がかかると思いましたが、10人もいたので1時間程で終わりました。お昼はスカイストアのお弁当を頂き、その後、雨が降ったので再びビニールハウスに戻って葉っぱの清掃をしました。舟生さんの人柄にみんな魅了されたようで、楽しく作業に取組みました。
夕食は有賀さんから五楽に招待頂き、いわき市の現状について沢山の話しを伺いました。話しが盛り上がり、終了が遅くなったので、銭湯に行って宿に戻った時には既に午前12時を過ぎていました。それからアンケートを記入してもらいました。

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オリーブプロジェクトのお手伝い、真剣に説明を聞いています

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舟生さんご指導ありがとうございます

 

【活動4日目(10月12日)】

午前中に富岡町と浜風商店街を視察し、その後、帰京しました。
富岡町の惨状は、学生にも大きなショックを与えたようですが、最終日だったため、振り返りで彼らの気持ちを聞くことはできませんでした。ただ1人の学生は、富岡町の視察が最後で良かったと答え、その理由は、最初にこれを見ると哀れみの目で福島を見てしまうところだった、と言っていました。それまで多くの元気な福島県人に会っていたために、既に復興に向かって、みんな立ち直っていると思っていたようです。
その後、久ノ浜駅近くの浜風商店街にお邪魔し、昼食を食べ、商店街のおばさまたちとお話しました。被災時の様子を撮影した写真とビデオを拝見することができました。今回は、おばさんたちと学生が楽しくおしゃべりしているのが印象的でした。

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富岡町の惨状は、学生に大きなショックを与えたようでした

 

最後に、参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

■活動初日の気持ち

・初めて訪れる東北で、初めてのボランティアをするという事もあり、そして、それが被災地でのボランティアという事で、とても緊張しました。
自分にできることは、ほんのわずかなことだろうけど、4日間とにかく、せっかくこのような機会を手に入れたのだからには精一杯活動しようという気持ちでした。
ただ実際には緊張と不安がほとんどでした。

・正直、東北に行くのに飽きていたので衝動で応募したけれど、行くのが嫌で仕方なかった。でも活動とは関係なく、初めて会うメンバーと楽しく過ごせたら理想だなと思っていた。

・とりあえず東北に行き現状を自分の目で見たい。ボランティアに行けば何かできる、何か感じられる、行ってみれば変わると思っていました。活動内容はそこまで重視していませんでした。

・ボランティアとはお金が発生しない作業をするという意識で被災された方々の力になれればと思っていた。

・自分がかつて東北に住んでいた頃と、今ではどのように違うかということを知りたかった。少しでも東北が復興に近づくように手助けしたいという気持ちでいっぱいっだった。

・就職活動を理由に復興支援活動から離れていたので、久しぶりに東北訪問を成長した自分で、どのように感じるのだろうかと思った。

・気軽に参加し、東北復興支援に力を入れられたらうれしいです。

・震災から3年半も経った今、ボランティアとして何ができるか良く分かっていないままきていた。とりあえず自分の経験値としていく事に意義があると考えていました。

・東北大震災の被災地という一くくりのイメージだった。地域によって細かく問題や境遇も細分化されているとは、現地に着くまで、よく理解していなかった。

・福島だけでなく被災地に対してネガティブなイメージを勝手に持っていて、想像だけのイメージで決めつけてしまっていたところがありました。ニュースや新聞だけの情報で、福島の本当の姿をちゃんと考えられていなかったと思います。

■活動後の気持ち

・今回の活動を通じて、まず自分のいわき市に対してのイメージと実際のいわき市の現状、人の様子などが全く違ったことに、かなり驚きました。そして、自分は本当に何も知らなかったし、被災地の事を考えていたつもりでも、全然深く考えられていなかったと、改めて痛感しました。ボランティアに行ったのに、いわき市のみなさんに、逆にたくさん元気をいただき学ばせていただくことも多々あり、本当に充実した日々でした。

・来て良かったと思った。今までの活動は、同じ大学の人たちだったり、もしくは知らない人と1泊だったので、知らない人たちと長期間というのは新鮮だった。また、今までは1人の現地の方と少しの時期しか触れあえなかったが、今回はほとんど1日触れあえたのはとても貴重だった。また来たいと思える交流だった。

・実際に現地に行くと私が思っていた被災地ではありませんでした。被災地の方々はボランティアが来てくれるだけで嬉しい、忘れないでほしい・・・とおっしゃっていて、来てよかったなと思う反面、何ができるんだろうと考えました。他の県や他の地域に行き、仮設住宅を訪れてみたいと思いました。

・実際に活動してみるとボランティアは福島に訪れる事、感じたことを伝えていくことでもあるとわかり、貢献しなくてはいけないという、肩に力の入ったことを考えず、もっと参加していこうと強く感じた。

・私の想像と現実はかなりの差があった。

・何故、ボランティアの私たちに地元の人たちは、これほど優しくしてくれるのか、という疑問に今までは本気で考えられていなかったと感じた。

・地元の方の話を聞く事により、震災の悲惨や復興の歩みなど影響を受けました。

・ボランティアに来てくれることだけでうれしいとどこへ行っても言われたことが印象的で、自分としても福島のことを知れたことがプラスになっただけでなく、現地の人にも受け入れてもらえたのかもしれないことが、この参加の意味ではないかと思いました。

・人それぞれに様々な事情や問題を抱えており、そのほんの一部だけでも実際に話を聞き想像できたことで、よりリアリティのあるイメージに変わった。

・復興についてもどうすれば復興といえるのか、果たしてそれはどのような問題があって、なぜそれが問題なのか、皆でミーティングをしたことも、とても自分の中で大きな変化をもらいました。被災地は活気であふれる住民たちによってネガティブなイメージはなくなりました。

■今後のボランティアに必要なことは

・実際に被災地の現状を見てお話を伺って、被災地の人々の思いを聞いて、被災地の人々が私たちに本当にしてほしい事をしていくべきだと思いました。それは被災地の勝手な先入観をなくすこと、そのためにわたしたちがありのままの福島のことを家族を始め周りの友人、さらにもっと広い範囲で、みんなに伝えていくことが重要だと思います。

・まだまだ心が癒されない人への傾聴活動

・ボランティアにゴールはないので継続する事。新しいニーズに応える事。

・ボランティアという考えをもっと気軽にみんなが参加できるものであったら増えていき、たくさんの力を使えるのではないかと思った。

・現実を知り風化させないことに全力を尽くす。被災者のニーズをとらえる。

・分からない事、少しでも気になった事は何でも現地の人に聞いてみること。ボランティア同士でもそうだが、ボランティアと現地の人とのコミュニケーションは本当に大切。

・もっと多くの学生や社会人がボランティアに興味や関心を持つことが必要だと思います。

・1回だけのボランティアでなく続けること広めることができればより良い。

・現地の人に話を聞き続けるのは、もちろんのことボランティア同士で考えを共有する機会も大事だと思う。

・震災があったことを忘れないことが大切だと思いました

■感想

・私の人生の中でとっても大切で、そして、これからの私たちの世代にとても重要なことを学び、本当に参加して良かったと心から思っています。

・夜遅いのはキツかった。スケジュールはゆったりと余裕を持てたので精神的にはキツくなかった。

・食費、入浴費などにおいて負担の範囲の基準が不明確でした。

・たくさんご協力いただき、本当に感謝しています。

・活動が日付が変わるまでの事があり体力的に少しキツイ。しかし内容はとても面白かった。

・他の団体が企画しているものよりも行動計画も段取りも全てが良かった。もう少し自由時間があっても良かったかもしれない。

・引率の指導力。判断力、観察力、チームのモチベーションが把握できることが素晴らしい。

・メモを取る機会が少なく、自分で覚えておきたいと思う事を記録するタイミングがなかった。

・学生と現地を繋ぐ取り組みがあったらこそ、自分自身たくさんのことを考えることができた。貴重な機会だった。

■報告書からの抜粋

・「立て直すじゃなく復旧すること」昔の人の想いを残すことが大事で、新しくしていくことも大切だけど、それだけでは成り立たないこともあるんだと思いました。しかしその反面、新しい行政の法律などによって、残したいと思っている建物まで壊されようとしていると聞いて、現地の人たちがしようとしている事と反対の事を行政はしようとしているのは、なぜだろうとすごく考えられました。何で、どうして?といった視点で色々な事を考えると面白いなと感じました。
福島の事を歩くスピーカーとなって伝えていく事、自分の役目だと思います。

・ボランティアで学んだことを、まずは第一に家族に伝え、友人に伝え、さらにそれが広がっていくようにしたいです。ありのままのいわき市を伝えたいし、福島にまた来たい。本当に本当に参加せせていただきありがとうございました。

・どんどん楽しくなるボランティアだった。周りの学生や協力してくださる現地の方、引率の方など、とっても人に恵まれた旅だった。いろんな観点のある東北を大好きだと思った。初めて友達も連れてこようと思った。

・人との出会いと経験そのものが良かったです。自分の心の豊かさ、人間性向上などにつながりました。自分なりに情報を発信したいです。

・私個人の力はほんの少しでGAKUVOさんの力や福島の方々のおかげでこのように充実した活動をすることができました。これからも積極的に参加したり周りの人に伝えていきたいです。みんなが心から笑顔になれる日を目指して私も微力ながら頑張りたいです。

・活動の中で一番印象に残ったのは、オリーブ畑で行った農業支援だった。自分が想像していたものよりも作物を育てるには手間がかかっていた。休眠耕地は多く存在するかもしれないが、それを活用できる人の手が足りていない。有効な土地を眠らせつづけないためにも多くの人が東北の再生に力を貸す必要がある。

・「復興」とは何なのか。何故地元の人たちは自分にここまでしてくれる?この2つについて真剣に考えられる機会だった。

・現地のニーズに合わせて適切なボランティアと言えると思います。現地で受け入れてくれた関係する方々の協力にも感謝します。

・このボランティアの参加費が安いことは、私たちにそれだけお金をかけてまで何かを体験してほしいという事であると思います。現地の方々。学生や引率の方々との出会いは今回だけのものにせず、今後に繋げることができたらと思います。ありがとうございました。

・一連の問題が多少でも自分に近い問題として感じることができた。
「自分にできることは何か」という問いを東京に戻り社会の出ても考えていきたいと強く思っている。

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97陣の皆さん、お疲れ様でした!