学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

チームながぐつプロジェクト第147陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2016年11月19日~11月21日

場所:福島県いわき市

活動内容

1日目: オリエンテーション~片付け手伝い

2日目: オリーブプロジェクト説明~薄磯防災緑地植樹祭参加

3日目: オリーブプロジェクト

 

太文字部分は、参加者が日程終了時に書いてる報告書の中から抜粋したものです。 

※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

11月19日(1日目)

日本財団第2ビルにてオリエンテーション後、東京駅からバスに乗りいわきへ。

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いわきに来て今までの自分の考え、行動が浅はかであったことを痛感しました。震災を直接経験しておらず、大地震、津波、避難生活の怖さや辛さを知らない私にとって、ここで見聞きしたことはメディアの情報だけでは知り得ないことが多く、心打たれることや考えても想像できないことが多々ありました。

 

到着後お世話になる有賀さん宅の片付けのお手伝い。

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夕食後、寮へ移動。

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寮にて、なぜ今回ボランティアに参加しようと思ったのかなどの話をし就寝。

福島で復興や活性化が進まないのは、これといった有力なビジネスがないからだと考えていましたが、今回の活動を通じて、有力なビジネスがないことが原因なのではなく、そのビジネスを支える人、モノ、カネが不足している事が、原因だと分かりました。 

被災地、被災者と聞くと「かわいそう」であったり、「辛そう」であったりと、後ろ向きなイメージを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。私自身、今までテレビや新聞などで東日本大震災が取り扱われるたび、重く沈んだ印象を受けていました。

 

11月20日(2日目)

柳町のお宅で朝食後、オリーブプロジェクト松崎理事のお話を伺いにスカイストアさんへ。

オリーブプロジェクト発足から震災を経て今に至るまでのお話をしていただきました。

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(学生からいくつか質問もさせていただきました)

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(いわきオリーブプロジェクト・松崎理事長)

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スカイストアさんのお弁当をそこでいただき、植樹祭参加のためいわき駅からバスで薄磯へ。

到着後、薄磯復興協議委員会・室谷さんのもとへ。

植樹祭開始までの間薄磯復興協議委員会・鈴木さんに、震災前、直後、現在の航空写真パネルを見せていただきながら

薄磯のお話を聞かせていただきました。

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薄磯地区の現状は人口が減り、財政面でもお金が足りず、復興が難しいと正直思いました。しかし鈴木さんは弱音を一切吐かず笑顔で前しか見ず進んでいるように見えました。

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13:30植樹祭。地元住民の方、行政、工事関係、他のボランティア団体の方々と、

防災緑地にどんぐりの苗を植えるお手伝いをさせていただきました。

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震災によってどこの地域もとても大きな被害を受けていて、それぞれの地域により抱える問題が違い、その解決に伴い、他の地域と対立する可能性やどちらかが妥協しなければならない場面もあると考えると、とても難しい問題だと改めて実感した。

 

この活動を通して人との繋がりの大切さ、継続してやって行くこと、一点に向かって進んでいくことの大切さを学びました。

私は今まですぐに弱音を吐き諦めてしまう人間でした。このボランティアに参加し、大勢の方々から様々なお話をお聞きして、「自分の中のゴールが見えるまでもう少し粘ってみよう」と思えるようになりました。

 

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終了後再び鈴木さんに薄磯のこれまでとこれからのお話を聞かせていただきました。

16:10のバスに乗りいわき駅へ。

「朝家を出て、帰ってきたら家が無くなっていた」という言葉が印象深かったです。

鈴木さんは少し笑いながらさらっと私達に話して下さいましたが、その言葉の裏にどんな気持ちがあったのか、それはもうその状況にいた事のある人にしかわからないと思いました。

 

銭湯で入浴後、3グループに別れいわき駅周辺でそれぞれ食事。

寮に戻り、振り返り・ミーティング。

 

11月21日(3日目)

柳町のお宅で朝食・清掃後、いわき駅から路線バスを使い上平窪横山下のオリーブ畑へ。

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追肥とオリーブの葉摘みをさせていただきました。

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いわきオリーブプロジェクトの松崎さんのお話でなぜオリーブを作ることにしたのかよく知ることが出来ました。捨てるものを利用したらいいのではないかというところからオリーブに段々とつながって行って、本当に発想力がすごいなと思いました。オリーブは油性で放射能の物質セシウムは水性だから、放射能の被害はほとんどないということも知ることが出来、このことを知っている人は少ないと思うので周りからでも伝えていけたらいいなと思いました。

 

松崎さんの「挫折はしたことがない」という言葉は印象に残っています。思ったように栽培が進まなかったり、思った以上の責任が伴ってしまったりと、お話の中では苦労したことも多くあったはずだと感じていました。しかし挫折は結果でしかなく、人生は自分の思った通りにしか進まないという言葉でハッとしました。どんなことも挫折ではなく、それでも前を向いて進んでいく強さこそが生きる上で尊いものなのではと考えました。

お昼はスカイストア松崎さん、金澤さんがお弁当を届けてくださり、暖かいハーブティーと一緒にいただきました。

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(お世話になっている有賀さんも駆けつけてくださいました)

食事後、使った道具を片付けタクシーで寮へ。

寮の清掃後振り返り、アンケート記入。

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有賀さんに挨拶後、18:00のバスに乗り東京駅へ。到着、解散。

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この3日間たくさんの方のお話を聞いて、目にして思ったのは、ここにいる人々は5年前と同じ場所にとどまっているのではないということです。

皆さんの震災から今日に至るまでのお気持ちは、被災者でない私には100%わかることは出来ません。ただ誰もが「自分達の手でいつかはこの町の活気を取り戻したい」とお考えになっていると思います。

ご自身も辛い経験をして来てもなお自分の考えや、被災地の現状を包み隠さず教えてくださった方々に心から感謝しています。

 

「支援するのではなく、共に生きる」というのがボランティアの本質ではないかと思っています。

出会った方々のように強い人間でありたいと思うと同時に、自分の手で植えたどんぐりの木があることで帰ってくる場所が出来ました。その様子を見にまたここに戻って来て、そしてまた自分にできることを探しつつ、被災地の方々と共に歩んでいきたいです。

 

今回ボランティアに参加して、一番印象に残っているのは、ここからがスタートというお話である。

積み重なった問題を「なんとかしたい」という思いが今回自分の中で芽生え、今後の支援というのはそういった「考える力」「柔軟な思考力」が必要になっていくのではないかと感じた。

今回自分の植えたどんぐりの木が復興のシンボルとして多きく育つまでに、再び支援活動ができればいいなと思い、積極的に実行していこうと考えている。

 

いわきの皆さん ありがとうございました。

147陣に参加した皆さん、引率の板倉さん お疲れ様でした。