大学等との連携プログラム Collaboration with university

学外正課災害県外中央大学
中央大学法学部「3.11.は、現代社会のなにをあらわにしたか」第一合宿 活動報告

2016年度秋に開講している「現代社会分析 season 01.2: 3.11.は、現代社会のなにをあらわにしたか」は、アクティブ・ラーニングを実践し、学期中に二度の現地合宿を予定している。その第一合宿を、2016年10月7日から10日まで実施した(参加学生14、教員3)。

10月8日(土)

7日夜22:00に大学を出発し、東北道を気仙沼に向かった。8日午前06:30頃から一時間ほど、気仙沼魚市場と水揚げの様子を見学し、07:30頃からは潮見町を経て国道45号線を南下、気仙沼向洋高校遺構、杉の下高台を訪れた。
09:00前後に、大谷海岸・明神崎北の野々下防潮堤を訪れた。2015年10月末の準備合宿で訪れた折には未完成であった。
09:45頃リアス・アーク美術館に到着、「東日本大震災の記録と津波の災害史」常設展示を60分ほど、学生が個々に考えつつ体験する時間とした。
11:00、「海の市」2階コミュニティスペースにおいて、東忠宏弁護士(東法律事務所所属)に御講演をいただいた(図1)。

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図1

海の市での昼食後、14:00すぎに大谷海岸(海水浴場)に到着し、この地の防潮堤の高さをめぐる経緯を中澤が説明した(図2)。同40分ごろには、中島海岸・津谷川災害復旧工事現場に至り、防潮堤の規模を体感するとともに、工事の経緯を中澤が説明した(図3)。

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図2

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図3

15:30頃よりは、南三陸町社会福祉協議会、被災者生活支援センターにて、高橋吏佳氏(同事業課長)にお話をうかがった。特に、センターの活動(被災者による被災者支援:「ほっとバンク」)を中心に、南三陸町での生活の実情を、学生に対する思いとともに、熱心にお話しいただいた(図4)。

図4

19:00からは、さらに、投宿した「南三陸まなびの里 いりやど」の会議室において、気仙沼信用金庫による「信用金庫の役割と課題」と題する講演(図5)、および、気仙沼市議会議員今川悟氏による防潮堤問題に関する講演をいただいた。極めて明晰な講演であったことから、質疑応答では学生らから質問が頻出し、22:00近くまで議論が続いたことであった。

図5

図6

10月9日(日)

08:00ごろ、仙台に向かって南三陸を出発した。11:00からはTKPガーデンシティ仙台勾当台 ホール3において、阿部弘樹弁護士(ひろむ法律事務所所属)、宇都彰浩弁護士(宇都・山田法律事務所所属)の講演をいただいた。阿部弁護士からは仙台弁護士会のADRの特長につき、具体的解決案件を通じて説明をいただき、宇都弁護士からは仙台弁護士会災害委員会の活動を通して見えた災害法制の具体的問題点、特に、日本における居住権保障の問題について、質疑応答を交えつつ二時間を超えてお話をいただいた。社会をどう見るかという点を含め、学生には大きな刺戟となったものである。
文責: 小宮靖毅(法学部教授)