学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

チームながぐつプロジェクト第150陣 福島県いわき市行き 活動報告

期間:2017年1月13日~1月15日

場所:福島県いわき市

活動内容

1日目: オリエンテーション~高速バス でいわきへ(車内で夕食)~振り返り

2日目: 朝食~オリーブプロジェクト(昼食)~長源寺~銭湯~夕飯~振り返り

3日目: 朝食~掃除~富岡町視察~浜風商店街(昼食)~寮の掃除~

3日間の振り返りとアンケート記入~高速バスで東京へ(車内で夕食)~東京駅にて解散。

 

太文字部分は、参加者が日程終了時に書いてる報告書の中から抜粋したものです。 

※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

 

1月13日(1日目)

オリエンテーション後、19時発の高速バスでいわきへ。

予定より40分遅れていわきに到着後、自己紹介と今回お世話になる方々の資料を確認。明日からの目標を「時間厳守。挨拶や礼儀を大切にし、主体的に行動をする」に決めて、23時半頃に終了。寮に移動して就寝。

私は今回3.11の現場を自分の五感で感じたいという思い、そして自分が誰かのために行動する、そのきっかけにしたいという思いで参加しました。 

自分の目で被災地を見て、自分はどう思い、どんなことを手伝うことができるのか知りたいと思っていた。

 

1月14日(2日目)

寒気の影響で、外の気温がマイナスまで下がる寒い朝となりました。

7時からの朝食後、バスにてオリーブ畑へ。

 

雪が舞う天気のため、外での杭打ち作業から変更し、オリーブ畑内にあるビニールハウスの中にてオリーブの葉摘み作業をしました。泥がついていた葉っぱが多くありましたが、気にせずテキパキと作業をこなしていました。

葉摘みを教えて下さった舟生さんの温かい人柄に感激すると同時に、そのお話しから舟生さんが抱かれている福島のオリーブへの誇りを感じました。

葉摘み作業は今回はみんなでやりましたが、舟生さんは1人でやっていて、とても大変だなと感じました。大変だけれど頑張れている姿は2020年のオリンピックに向けての夢であったり、復興へのシンボルになってくれたらいいなという目標があるからだということが聞けて、現地に行って良かったなと思えたことの一つでした。

 

舟生さんと一緒に農業体験させて頂きましたが、一人で全ての作業をこなしていると思うと、ご苦労されてきたのだと思いました。このように立派にオリーブが育ったのも、震災直後からどのように復活していくかを考えて、前向きに頑張られてきたからだと思います。

元々オリーブ畑は、耕作放棄地を何かに活かせないかと始まったが、原子力発電所の爆発事故後も、油性のオリーブは水性放射能のセシウムに強いということから、より広く展開され続けていることが分かった。舟生さん、松崎さんには夢があり、「オリーブの森」プロジェクトを広く普及させ、病を持つ方の心のケアになる場所にすることと、2020年のオリンピックで、選手たちにオリーブで編んだ冠を配ることだそうだ。今もなお、より良質なオリーブを作ろうと奮闘するその姿は輝いていらっしゃった。

指導をしてくださる舟生さんから、オリーブプジェクトについての説明も伺いながら、午前中(約3時間)の作業を終えて昼食。スカイストアのお弁当を届けて下さった、オリーブプロジェクトの松崎理事長より、ご挨拶とオリーブプロジェクトの概要や、今後の課題などを伺うことができました。

松崎さんからもお話を伺い、福島のオリーブへの希望、そしてオリーブの象徴としての復興が現実味を帯びてきたように思えました。

昼食後30分ほど葉摘み作業をしていましたが、雪が更に降り始めたのでオリーブハウスに移動後、新設させた加工場で再び葉摘み作業と泥がついていた葉っぱを水で洗浄する作業をしました。

学生たちは、舟生さんや仲間との話を楽しみながら、ぎりぎりの時間まで頑張りました。

舟生さん、松崎さん、お二人を見て、いわきの復興は今が頑張り時なんだと強く感じました。

そして、私たちがボランティア活動を続けていくことで、少しでもその復興の後押しが出来るということを実感しました。

 

17:30から長源寺にて栗山副住職より、約1時間半に渡って震災当時ボランティアとして携わっていた時の事から、震災後6年目をむかえる現在の状況や問題点などを伺いました。

その後、震災当時の寒い避難所での動けない苦しみや、プライバシーのない空間での苦痛を、20分間の座禅を通して体験。

「お金の格差が心の格差」という言葉が印象に残っています。

震災直後でも知人のつてでどうにかなったり、お金があるから何とかできたりする人もいますが、すべて失われてどうしようもなくなった人たちには、心の余裕などありません。

 

「お金の格差が心の格差を生む」という言葉がとても印象に残っている。

被害の大きさに上下をつけることが、そもそも間違いなのかもしれないと思った。

 

坐禅を初めて経験してみて、また栗山さんの平常心を取り戻すことの大切さの話を聞いて「仏教」に関心が沸きました。 

今回の体験では、想像力の大切さについても改めて学ぶ事が出来ました。

長源寺の栗山さんが震災ボランティア当時に感じた課題でもある「その人たちを想像して、その人たちの立場になって考える」ことの大切さは、ボランティア活動では勿論、社会生活にも言えることだと思います。

長源寺での座禅終了後約2時間半の自由時間(銭湯と夕飯)をとり、振り返りの時間へ。

学生リーダーの進行で約1時間に渡って、①オリーブ作業を通して思ったこと②長源寺でのお話を通して思った事を発表し、その後原発についてどう思うかも意見交換。

更に「被災地デイズ」より1つの質問について討論をし、様々な角度から物事を考える事の必要性を共有しました。明日の富岡町視察の内容について説明し24時に終了。

 

1月15日(3日目)

早朝6時半からの朝食後、JRにて竜田駅へ。

雪がうっすらと積もる天候の中、ジャンボタクシーとタクシーに分かれ、楢葉タクシーの運転手山内さんの案内で約2時間半かけて富岡町を視察しました。

視察ルートは、

  • 天神岬公園(降車し話を含めて約25分)

  • 福島第二原発 入口周辺(車内から視察)
  • 富岡駅周辺(降車し約15分)
  • パトカーの碑が移設された公園 (降車し約25分)

  • 夜の森桜通り(車内から視察)
  • 楢葉遠隔技術開発センター(車内から視察)
  • Jビレッジ(車内から視察)

※前回まで視察ルートに入っていた、JRの踏切(降車し地震で曲がったレール)は、修復工事が終わっていた為、削除となりました。

津波が襲った海岸、津波で物がぐちゃぐちゃになった住宅、まるでゴーストタウンと化した原発周辺の町、どれも近くで見ると何とも言いようがなく、虚しく衝撃的で、胸が痛くなりました。

 

タクシーで巡って行った中で、印象深かったのは、アパートの半壊でした。

津波だけであれだけの被害が被災地を襲い、多くの方の暮らしを止めてしまったのだなと考えさせられました。もし、自分の家があんなことになってしまったら、自分は普通に笑って過ごすことがどれだけできるのだろうかと不安に思っており、福島の方たちはそれを乗り越えてきたのだからすごいなと思わせてくれました。 

被災された先でうつ病になってしまった方のお話しや、震災当時のニュースは未だに見たくないという山内さん自身のお言葉から、被災された方の中では未だに根強く震災が残っていることを痛感しました。

 山内さんは私たちに「人のためになる事を積極的にしてあげなさい」「苦しくなった時は、一番苦しかった時の事を考える」等、たくさんお素敵な言葉を教えて下さった。山内さんが3.11を経験した上で私たちに伝えてくださったことを絶対に忘れないでいきたい。

浜風商店街到着後、山内さんとお別れをしてからすや食堂にて昼食。

学生たちは、有賀さんが手配して下さったアツアツの餃子に大喜びでした。

昼食後、早めに浜風商店街を後にして久ノ浜に足を運び、現在の様子を視察し、JRにて久ノ浜からいわきへ戻りました。

13:30から、約30分かけて寮の掃除。

トイレ・洗面所・廊下と階段・玄関に分かれて清掃を行い、ふり返りの時間へ。

学生からは「被災地の方の想いと、自分たちの想いにズレがあることを知ると同時に、お話を伺うことで少し近づけたような気がします」「今後多くの人に伝えていきたい」「予想以上に色々なことが心に響きました」「もっと、被災地の事を知りたいという感情があふれてきました」「自分の目で現地を見ることができてよかった」などの意見があがりました。

その後、「被災地デイズ」の中から1つを選び討論をし、アンケート記入にうつりました。

短い日数でしたが、日常生活では味わえない非常に有意義な体験をさせて頂いた3日間でした。

お話しにもありましたが、経験を経験で終わらせず、この3日間の様々な体験を発信してゆけたらと思います。

 

今回のボランティアは本当に自分にとって良い経験になったと思います。

次も機会があればまた申し込みたいと思います。

 

今回3日間を終えて感じたことは、これからが大事よりも過去を大切にということです。

いつの時代になっても災害は起こる。それなら、過去を糧にして、それを忘れない事で、今後災害に対していい方向に向かっていけるんだと私は思った。

 

この3日間を通して体験したことは今後の自分にとって役立てていきたい思いでいっぱいになりました。福島の人の温かさ、思いを他の人にも伝え、ニュースで3.11を思い出すのが1回きりではなく、少しでもちょっとずつ遠くからになりますが考えていきたいと思います。そして新たなボランティアにも積極的に参加して、人のためになる事を少しずつやって行こうと思います。 

 

3日間、訪れた場所の関わった人、それらが震災の全てではありませんが、今日、震災の片鱗を感じられたと思います。また、このボランティアを終え、震災のみならず、より広く社会について知りたいと感じました。ボランティアを一過性のものにせず、継続的に行うと同時に、自分なりの社会とのかかわり方を今後模索していきたいです。

 

この3日間を通じて最も強く感じたことは、地元の人々の心の強さです。

どんなに辛い状況に陥っても、それを乗り越えて自分を取り戻すことを皆が共通に大切にされていました。これは、日々の生活でも同じだと感じました。私も辛いときにはこの言葉を思い出し、また、辛い思いをしている人にはこの言葉を教えてあげようと思います。

 

18時の高速バスに乗車し、予定よりも30分くらい早く東京駅に到着し、解散しました。

 

いわきの皆さん ありがとうございました。

150陣に参加した皆さん、引率の宮崎さん お疲れ様でした。