学生ボランティア派遣 Student volunteer dispatch

チームながぐつプロジェクト第111陣 福島県いわき市行き 活動報告

「大学生ボランティア隊」派遣【第111陣】
期間:2015年3月13日~3月16日
場所:福島県いわき市
活動内容:
■1日目: 有賀さんのご本家にて武家茶道体験。
夕飯(五楽) ~ 銭湯(仲ノ湯) ~ 夜、振り返り。
■2日目: 薄磯にて、薄磯復興協議委員会の室谷さんと共にゴミ拾い。
「中之作プロジェクト」にて昼食~豊田さんより古民家再生のお話~古民家の清掃作業。
銭湯(仲ノ湯) ~ 大熊町復興支援員の梅村さんを囲んで夕飯(ご本家) ~ 夜、振り返り。
■3日目: オリーブプロジェクトにて作業補助。
夕飯(鳳翔) ~ 銭湯(仲ノ湯) ~ 夜、振り返り。
■4日目: 午前中、富岡町の視察 ~ 久ノ浜・浜風商店街にて昼食・視察。
社員寮に戻り掃除 ~ 4日間の振り返りとアンケート記入 ~ 東京駅にて解散

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高速バスの東京駅のバス前にて

■3月13日(1日目)
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到着後、ご本家にて、茶道(武家の茶道)を体験。ほとんどの学生が茶道は初体験で、緊張気味でしたが、和やかな雰囲気の中、武藤 真一先生のご指導の中、お茶菓子の頂き方、お抹茶の楽しみ方などの所作を1時間半に渡って体験しました。学生からは「茶道に興味を持ちました」「今後、茶道を学びたいなと思いました」など感想がでました。

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その後、五楽にて夕飯をとり、(有賀さんが少しだけ顔を出して、ご挨拶をして下さいました)銭湯の後、寮にて振り返りをしました。

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初日の振り返りでは、学生たちに進行をまかせ「この4日間をどんな姿勢で取り組むべきなのか」を話し合い、明日からの活動に対する気持ちを共有しました。23:15頃終了

 

3月14日(2日目)

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6時半から朝食を頂き、バスにて薄磯地区へ。9時半より、薄磯復興協議委員会の室谷ご夫妻と共に、約1時間半に渡って、灯台近くの道路脇のゴミ拾いをしました。先週も、同じ場所でのゴミ拾いをガクボが行っていたので、もうゴミはほとんどないだろうと思っていたのですが、新たにゴミ(ペットボトル・コンビニ袋に入ったゴミなど)が捨てられており、更に、土の中に埋まっていた金属類・オムツ・雑誌等が出てきて、最終的に集めたゴミは、燃えないゴミが37袋、燃えるゴミが70袋、粗大ごみが軽トラック1台分にもなりました。この場所での清掃活動は今回で終了となり、ミッション終了を、皆で喜びました。

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その後、薄磯PRルームに移動後、薄磯復興協議委員会の活動の様子などの説明をうけると共に、学生達からは「ゴミ拾いを通して、薄磯に関わりをもてて良かった」「不法投棄を防ぐにはどうしたらいいのか考えたい」などの声も上がりました。

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灯台入口から川岸までバスで移動し「中之作プロジェクト」の古民家「清航館」へ。

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到着後すぐに昼食。この日のメニューは、かまどで炊いたご飯と、関係者さんが準備して下さったポテトマヨネーズや、コロッケ、そして有賀さんが届けて下さった手作りのお惣菜でした。この日の竈ごはんは、豊田さん曰く、「今までの中で一番、美味しく炊けた」と言うだけあって、とても美味しく、炊いていた16合のごはんを完食してしました。学生のほとんどが、ご飯のお替りをしました(なんと最高は、おかわり4杯)
昼食の後、豊田さんより、「清航館」の紹介と共に、古民家再生の想いや、これまでの作業工程を伺いました。豊田さんの「ガクボの皆さんをはじめ、多くの方がこの清航館に関わることで、この建物はこれからも生きてゆく」という言葉に感銘をうけたようでした。学生達からは「古民家を再生することの意義を感じた」「昔作られたものから、物事を学ぶことができて良かった」などの意見もあがりました。

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その後、女子は雑巾片手に、室内の清掃、男子は不要となった木材の解体の手伝いをしました。作業終了後、甘酒やコーヒー、お茶菓子を頂きながら豊田さんと交流をして、清航館を後にしました。

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銭湯からご本家に戻り、20時半から、熊町復興支援員の梅村武之さんを囲んで夕飯。有賀さん特製のみそ鍋」を食べながら、梅村さんとボランティアについて1時間半に渡って話し合いました。
寮に戻り、本日の振り返りを短く行い23:30終了。

 

3月15日(3日目)

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朝から一日「オリーブプロジェクト」の活動。前日に、オリーブ畑で剪定されたオリーブの枝から、舟生さんの指導の下、食材(オリーブ麺)に使用するオリーブの葉を、枝から一枚ずつハサミで摘み取る、葉摘み作業に取り組みました。

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お昼、スカイストアさんの美味しいお弁当を頂いた後も、和やかな会話をしながら黙々と作業を行い、今回の葉っぱの収穫量は記録を更新して9.5kgとなり、皆で笑顔になりました。
作業終了後、舟入さんより「私一人では、できる作業量に限界があります。そんな中、ガクボさんをはじめ、多くの方々が手伝って下さるお蔭で、ここまできました。ここ、いわきに、皆さんが関わってくれたオリーブが育っていることを覚えていて下さい」と、温かいメッセージを頂くと共に、オリーブハウス内で栽培している野菜(大根・たい菜)を頂きました。(余談ですが、前日の鍋の〆で食べたオリーブ麺が好評で、学生と私含めて、22袋を購入させて頂きました)

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鳳翔にて夕飯をとり、銭湯後、20時半~寮にて振り返りの時間に。(今回、有賀さんとのお食事会がとれず残念だったのですが、その分、振り返りの時間に充てました)

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学生たち主導で、約2時間半に渡って、今日思った事や感じたことを話し合いました「薄磯の室谷さん、中ノ作プロジェクトの豊田さん・オリーブプロジェクトの舟生さん、それぞれが使命感を持って活動している姿に胸をうたれた」「自分の仕事に誇りをもってオリーブと共に生きている、舟生さんのオリーブ麺を購入できて良かった」「私達はこれから何をするべきなのか、何ができるのかを考えたい」などの意見がでました。23時頃終了

 

3月16日(4日目)
御本家にて朝食後、JRで竜田駅へ向かい、ジャンボタクシー2台にて、約1時間かけて富岡町を視察しました。視察ルートは、

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①天神岬公園(降車し約10分見学) ②波倉地区(40世帯が被害を受け、8名がなくなった地区)

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③福島第二原発近くの海岸(降車し約5分見学)

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④富岡駅(降車し約15分見学)
⑤パトカーの碑跡(車内から黙祷) 、4年経過した今の現状を、しっかり見ておきたいという学生達の真剣な姿が見られました。

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富岡町視察後、久ノ浜の「浜風商店街」に向かいました。最初に、からす屋食堂さんで昼食をとり、(有賀さんが、事前にお店に餃子を手配して、ご馳走をして下さいました)電気屋さんで震災時のビデオをみせて頂き、記念撮影をし、いわき市内へ戻りました。

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13:30 社員寮に戻り約30分かけて掃除の後、

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学生の進行で、「楽しかった事」「記憶の風化をどう防ぐか」「次の災害に、どう備えるか」「エネルギー問題について」「一番印象に残った事は?」など、ワールドカフェ方式でそれぞれの意見を出して、4日間の活動を振り返りました。

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その後、アンケート記入をし、ご本家で有賀さんにご挨拶をして、17時のバスで東京に戻り、解散式をしました。

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参加者に日程終了時に書いて頂いている報告書の中から抜粋したものをご紹介します。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。

ボランティアだからこそみえないものもあるのではないだろうか。被災地とは。今回印象に残った事は薄磯の中学校が取り壊されることに関してである。薄磯で唯一津波から残った中学校の校舎は震災に関するモニュメントとして残す意見もあったが、見ているとつらいという意見が多かったため、取り壊されることになった。これは「被災者の多様性」を象徴しているように思われた。お話を伺えた方は、モニュメントとして残したいと思っていたが反対が多かったとのお話を伺った。この方のようにボランティア前に出て下さる方は、震災と向き合い、乗り越え、語り継ごうとしている。しかし、中学校を取り壊そうとする人たちは、震災と向き合うことさえできていないのではないだろうか。そして中学校の取り壊しが決定したという事は、向き合うことが辛い方の方が多数派であるという事だ。この多数派の人々はボランティアの前に出てきてくださることは少ない。つまりボランティアによって、自分の目で見た事も、一面的な情報でしかなく、被災地を最弁することはできなという事である。風化を防ぐためには、ボランティア人口を増やす、それを発信することが挙げられるが、これでは中学校を取り壊したかった多数の人々の声は届くことはない。被災地には声をあげることすらできない人がいる。その声を私たちはいかにして聴けは良いのだろうか。そのこと会えを今回のボランティアで見つけることはできなかった。被災地に触れた私は何を発信すればいいのか、私が感じたものは発信すべきものなのか、ボランティアが見る被災地は本当の被災地なのか、そして何より「被災地とは何か」がまだわからない。まずgは、私ができることは考え続ける事である。

津波の被害や原発の問題は、決して福島だけの問題ではなく、日本全体、世界全体の問題です。今回のボランティアを通して、本当に私たちの問題でもあることを感じました。だからこそ、このことを一人でも多くの人に伝えたいと思いました。私たちは、次の社会を作っていく存在だということを心に留め、何が被災地の方々のため、私たちのため、社会のためになるか考え、行動していきたいです。

未来を担て行くのは、私たちなんだと強く意識させられるボランティアでした。地震大国のこの日本で、このような重大な津波が起きたのは、まぎれもない事実であり、信じられないようなことが起こる世の中です。一人一人が意識すれば何かが変わるのではないかと思わせてくれた、今回お会いした方々を見習っていきたいと強く感じ、自分は何をなすべきかを帰ってからも考えたいと思いました。

私がこのボランティアに参加して、一番印象に残っていることは、行った先々で「来てくれてありがとう」と言ってもらえたことです。実際に自分の足で現地を訪れるだけでも地元の人の助け、力になれるということを知りました。出会った多くの人が、私たち学生に未来を託してくれていることが分かりました。そして、私たちより後の世代の人の事も、すごく真剣に考えてくれていて、将来や未来の日本について私たち自身がもっと真剣に考える必要があるのだと思い知らせました。

オリーブプロジェクトで「親や友人よりも、未来をつくる子どもを助けることが大切である」という彼の言葉は、すごく重く、彼は福島に生き、本当に愛しておられるんだと思い半端な気持ちで支援をしたり、声をかけるのではなくもっと真剣に関わりたいと思った。

沢山の方々と出会って、頑張っている姿を見て、私もこういう人々のようになれるよう努力をしていきたいし、そういった人々がいることは、本当に東北の誇りだと思います。今回の活動をもう一度深く考え、身の周りの人々に伝え発信していきたいです。

今回の活動で学ぶことができた事が2点あります。“つながり”と“東北の方々の温かさ”です。今回の活動では、数多くの人々によって、自分たち学生がボランティアをすることができました。今回の活動に携わった人々に共通するのは、“東北を良くしたい”という思いでした。今後の学生生活において、被災地に関連する情報を収集しつつ、いつかは被災地の役に立てるような社会人になりたいと思います。

私にっとって、このボランティアは、人のためになんらかの役に立ったというより、自分をさらに成長させてくれた4日間だった。「何が最も大切なのか」自分なりに価値観をあらためて再確認できた。また、目先の利益のみにとらわれず、長期的な視野を持ち考えていくことの重要性に気づかされた。

今まで自分の使い道がわからず、自分がとても嫌でした。でも今回参加して、ああこれが自分の使い道なのかなと感じることができました。自分の意見だけでなく、同性代の意見を聞く事ができたのも、貴重な経験となりました。今まで自分の周りに、このような話を聞いてくれる人も、言える人もいなかったため、自分の中で完結していました。しかし、ミテーティングなどを通して、いろいろな意見、価値観を共有することで、自分の中に新たな価値観が生まれたり、価値観が変化しました。また、とても印象に残ったのは、現地の方の“強さ”です。自分たちは決してわかる事の出来ない苦しみ悲しみがあるはずにも関わらず、明るく強く生きている現地の人たちを見て“強さ”を感じました。

視点を変えてボランティアとしてだけでなく、観光という形でも訪れていきたいと思いました。自分自身、震災が起こる事によって、被害を受けたことだけでなく、今回訪れたオリーブ畑や中之作プロジェクトのように、震災が起こった事に負けず栽培や挑戦をしていることも伝えていった方がより良くなっていくと思うし、マイナス面だけでなくプラス面を出していく事で精神的にも楽になると思いました。

福島で出会った方々は皆、将来を担て行くのは学生だから、学生が来てくれるのは、嬉しいとおっしゃっていました。また、被災地の現状や福島で見てきたことを周りの人に伝えて欲しいとおっしゃっていました。大学の授業では、そこから復興への道へアプローチできないのかと考えながら受講したいです。東北に住み復興に直接的に携わっていく仕儀とにつきたいと強く思うようになりました。

111陣の皆さん お疲れ様でした。

福島の皆さん、ありがとうございました。