チームながぐつプロジェクト第173陣 福島県いわき市行き活動報告
期間:2018年2月9日~2月12日
場所:福島県いわき市
活動内容:
1日目: オリエンテーション~高速バス でいわきへ(車内で昼食)~お茶のお稽古参加~入浴~夕食~振り返り
2日目: 朝食~楢葉町・富岡町視察~浜風きらら(昼食)~長源寺~入浴~夕食~振り返り
3日目: 朝食~いわきサンシャインマラソン~入浴~夕食~振り返り
4日目: 朝食~オリーブプロジェクト~昼食~清掃~4日間の振り返りとアンケート記入~
高速バスで東京へ(車内で夕食)~東京駅にて解散
太文字部分は、参加者が日程終了時に書いている報告書の中から抜粋したものです。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。
2月9日(1日目)
オリエンテーション後、東京駅からバスでいわきへ。
柳町のお宅でお茶のお稽古におじゃまし、お茶をご馳走になりました。
銭湯で入浴後、外で食事。
宿泊場所に戻り自己紹介とミーティング後、就寝しました。
2月10日(2日目)
朝食後、いわき駅から富岡駅へ。
富岡駅からタクシーで視察。
一番印象に残っているのは、津波に飲まれたパトカーを見たことです。人の為にギリギリまで巡回をしていた結果だそうですが、時間がなくとっさのことのはずなのに、迷わず皆の命を選び、すごいと思いました。
7年経って結構復興はしているが、まだまだキリのない除染作業、補償金の格差、そして特に若者が戻って来ないことなど、まだまだこの大震災による影響が根強く残っていることも実感した。
印象的だったのは、津波で原形を失ったパトカーである。津波の力の恐ろしさを感じたのはもちろん、最後まで避難誘導をして職務を全うした勇敢な警察官二人に敬意の気持ちを持った。自らの安全を確保することを一番に考えなければならないが、地域の安全を守るために職務を全うする気持ちを持ち続ける覚悟が大切だと思った。
視察後、浜風きららにて代表の高木さんにお話を伺いました。
高木さんの「良かったことなんてたくさんあるよ」という言葉がとても印象強く残っています。悲しかったことは楽しみに変える、不可能なことを可能に変える楽しみを覚えるとおっしゃっていました。震災がなかったらこう考えなかったのかもと思うと、福島の現状を少し理解できた気がしました。
福島県の現状を知り、心の闇はまだ拭えておらず、どうにかしたいという気持ちになりました。
からすや食堂、SLOW DAYS Cafeの2班に分かれ昼食。
昼食後、久ノ浜発の電車でいわき駅へ戻り、長源寺で栗山副住職から震災当時のお話や現在のいわきの問題などを伺い、その後坐禅体験をさせていただきました。
ボランティア活動実体験のお話の中で、被災地に傾聴ボランティアに行った際、ひどい言葉を度々言われたというお話を聴き、ボランティア活動の難しさを初めて知りました。
今回のボランティアで出会った多くの人に、原発の災害による特徴的な問題である地域格差の問題を聞いた。私は、震災前の町が時間と共に元に戻るものだと考えていたが、地域間で異なる補償金の問題等により、街に人が戻らなくなったり、お店も営業できなかったりすることで、時間の問題ではないのだと感じた。
聞き役になってしっかり相手の話を聴き、ニーズを聞き出すことの大切さ、傾聴する大切さを学べました。支援をする側は、寄付や物資の提供が被災者にとって重要と考えがちですが、本当に必要なのは住民同士が気楽に話せる場など、支援をする側とされる側で違いが生じることがあります。
有賀さん、薄磯復興協議委員会の室谷さん、未来会議の田子さん、役場勤務の蛭田さん、いわき市のMC立原さんのお話を伺いながら食事をいただきました。
震災から7年が経過したことで県外の私たちの認識が現実からかけ離れていることや、復興の過程で生まれた様々で複雑な問題が、私自身の被災地に対する理解をより難しくした。
2月11日(3日目)
朝食後、いわきサンシャインマラソンフルマラソンゴール地点のアクアマリン福島へ。
フルマラソンランナーの荷物返却ボランティアをさせていただきました。
(預かったランナーの荷物をまずは番号毎に整列)
(走り終わったみなさんに1つ1つご返却)
(素早く番号を見つけます)
(最後の片付けまで携わりました)
16:00終了し、いわき駅に戻りお風呂へ。
夕食をとり、振り返りミーティングを行い就寝。
2月12日(4日目)
朝食後、掃除を済ませ、タクシーでオリーブ畑へ。
ヒコバエの枝切、丸太支柱打ち込みとオリーブ移植作業をさせていただきました。
(指導してくさる舟生さんから作業の説明を受けます)
(支柱打ち込はみんなで協力して)
昼食にお弁当、有賀さんの差し入れのおはぎをいただきました。
何よりも印象的だったのは、関わらせていただいた方皆さんが笑顔で伝えようとして下さる姿勢だったことです。7年経った今、皆さんがそれぞれの場所で前を向き、行動し始めているのも印象的でした。傷を負っても前向きに生きていられることが素晴らしいし、その方々の支えになれることは微力ながらも続けていきたいと思いました。
タクシーで宿に戻り、振り返りとアンケートを記入し、買い物と掃除を済ませ、17:00いわき発のバスに乗り東京へ。
いわきの皆さん ありがとうございました。
173陣に参加した皆さん、引率の板倉さん お疲れ様でした。
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