チームながぐつプロジェクト第112陣 福島県いわき市行き 活動報告
3月27日 長源寺にて副住職のお話
3月28日 薄磯地区にてゴミ拾い オリーブプロジェクト
3月29日 広野町にてオリーブの植樹 二ツ沼総合公園にて肥料施肥作業
3月30日 視察 掃除
太文字部分は、参加者に日程終了時に書いてる報告書の中から抜粋したものです。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。
3月27日
日本財団でオリエンテーション後東京駅からバスでいわきへ。
長源寺にて栗山副住職から震災当時のお話や現在のお話を伺いました。
五楽で夕食。大熊町やいわきの現状や震災当時のお話を伺いました。
翌日の予定確認と振り返り。
1日目が終わっていく中で、その日に体験したことなどを皆でシェアして話し合いもしました。皆が皆、違う意見を、それぞれ持っていて、1人1人の意見を聞くのは素晴らしい事で、自分が思っていたボランティアというのは意見交換はないものだと思っていたので、、その考えが大きく変わり、とても良いものだと思いました。
3月28日
午前中、県道15号線沿い「豊間セブンイレブン~合磯トンネル」のゴミ拾い活動を行いました。
燃えるゴミ、燃えないゴミ合わせて80袋、粗大ゴミ軽トラ1台分拾いました。
午後はオリーブプロジェクト。オリーブの苗木の支柱交換と誘引作業を行いました。斜めに傾いた苗木を交換した支柱に結び固定しました。
オリーブを福島の新しい産物にしようという思いが良く伝わり、私たちが植えたオリーブが何年後に多くなっている姿を想像すると非常に誇らしい気持ちである。
3月29日
広野町西の沢地区老人会のオリーブ植樹のお手伝いを行いました。
場所が斜面だったため学生が率先して作業を行いました。
昼食はお弁当を用意していただき老人会の方々と一緒にご飯を頂きました。
家族のこと、町や国の行政や原発の事などたくさんのお話を伺う事ができました。
特に印象に残ったのが、元消防士の佐藤さんのお話と、楢葉町の津波の被害を受けた場所と原型をとどめていないパトカーです。元消防士の佐藤さんのお話では、ひたすら感動の連続でした。皆が嫌がって行こうとしない原発に1人で立ち向かったという事にとても感動しました。
午後は二ツ沼総合公園に行き肥料施肥作業を行いました。
3月30日
起床後2班にわかれ寮とご本家の掃除を行い食事。
いわき駅から竜田へ電車で移動。
竜田駅よりタクシーで、天神岬公園、津波で殉職した警官が乗っていたパトカーなどを視察。
被害がそのままに残されている地域をみると、映像や写真では伝わりきれない被害の大きさ、災害の恐ろしさを感じました。汚染された大量の土壌、家屋、潰された建物や車が確かにそこにあるのに、静かできれいな海を見ると4年前多くの被害をもたらした海と同じものとは思えませんでした。
家はきれいな形で残っていて、街並みも地震が起こった事を感じさせないくらい、特に大きな違和感はないのに、人が全くいない、家に灯りがついていない、という情景が、どれだけ恐ろしい、異様な風景であるか実感しました。
久ノ浜浜風商店街、からすや食堂にて食事。
食事後30分ほど商店街を見させて頂きました。
その後海の方に向かいかさ上げの様子を視察。電車で久ノ浜駅よりいわき駅へ。
ご本家で有賀さん挨拶。
寮に戻り振り返り。
ミーティングなどで、自分の思った意見や感想を言う場面がいくつかあり、そこで自分の意見を人に伝えることの難しさをとても感じました。同じ仲間の発表を聞いて尊敬したり、そういった考え方もあるんだと気づけたりもしたので、とても有意義な時間を過ごせました。
メディアでは、原発の面のみにとらわれ、悪い印象がついてしまうが、こうして復興に取り組んでいるようすを、より多くの方々に知ってもらいたいと思った。
今回お話を伺った方々のお話を聞くと、原発を反対されている方がいらっしゃらなかったので、大変驚きました。
将来、医療に携えわる者としても、被災地の医療を垣間見ることができました。被災した時の話や抱いている思いを話して下さり、心に突き刺さる言葉ばかりでした。
学んだこと、感じたこと、知ったことが、今回本当に多すぎて自分の頭の中で整理しきれない所が本当に多く、これからまだまだ勉強したり考えつづけていかなければ、いけない問題もあり、貴重な体験でしたという言葉では収まりきれないほどの出来事でした。
この活動を通して、参加しなければ気づくことができなかった現実や自分の考えを多く得ることができました。
相手の立場に立って考えるということを感じた4日間でした。
東京駅解散。
福島の皆さんありがとうございました。
第112陣の学生の皆さん、引率の板倉さんお疲れ様でした。
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