チームながぐつプロジェクト第114陣 福島県いわき市行き 活動報告
「大学生ボランティア隊」派遣【第114陣】
期間:2015年5月1日~5月4日
場所:福島県いわき市
[活動内容]
5月1日 日本財団にてオリエンテーション。長源寺で坐禅体験。
5月2日 オリーブプロジェクト。
5月3日 二ツ沼総合公園グランドオープンふれあいフェスタにて設営・販売等
5月4日 視察。掃除。
太文字部分は、参加者が日程終了時に書いてる報告書の中から抜粋したものです。
※掲載した文章は全文でないため、ご本人の意図と若干異なる場合がございます。ご了承ください。
5月1日
日本財団第2ビルにてオリエンテーション後出発。
東京駅からバスでいわき駅へ。
16:45有賀さん宅到着。
17:15長源寺にて座禅体験。
震災当時のお話や現在のお話を伺った後座禅をしました。
震災直後の避難所では、何のしきりもない所で、寝返りをうつのにも隣の人の迷惑にならないように気を遣わなければならなかったということを知った。長時間動かずにいる辛さを被災者の気持ちになって坐禅するように言われたのですが、20分だけでも辛いものでした。
19:30有賀さん宅で食事
寮に戻り振り返り・翌日の予定確認。
5月2日
上平窪横山オリーブプロジェクト研究圃場にて。
午前中 舟生さん指導のもと、脚立に乗り掛矢(大型ハンマー)を使い2mの支柱を3分の1打ち込む作業をしました。
北風の影響でオリーブの木が倒れてしまわないよう3人一組で打ち込む位置を確認しながら慎重に作業しました。慣れない作業でしたが後半はコツをつかみうまく打ち込めるようになりました。
お昼はスカイストアさんのお弁当をいただきました。お弁当は松崎理事長自ら持ってきてくださり、七宝まんじゅうの差し入れもいただきました。
午後は杭打ちの残りとオリーブ麺やまんじゅうに使用するためのオリーブの葉を切る作業を行いました。
作業中有賀さんがシュークリームの差し入れをしてくださり午後の休憩時みんなでおいしく頂きました。
活動終了後お風呂へ。
食事は有賀さんの御馳走で夜明け市場内にあるKINKAさんへ。
貴重なお話をたくさん伺うことができました。
寮に戻り振り返り・翌日の予定確認。
たくさんの現地の方の意見を聞く事が出来、新たな発見が多かったです。夜のフィードバックは、みんなの意見を聞いて、自分の考えの浅さや物事を一面的にしか考えられていないことに気付きました。
5月3日
二ツ沼総合公園グランドオープンふれあいフェスタにて設営準備手伝い。
出展者の方のためのテントの設営、椅子・テーブル運びを行いました。
その後3人・3人に分かれ振興公社さんの焼き鳥等販売補助と広野オリーブプロジェクトの挿し木つくり補助の2班に分かれ活動をしました。
挿し木つくりでは前日お世話になりました舟生さんが講師としていらっしゃいました。一緒に活動させていただき、オリーブを育てることの難しさをより学びました。
13:30から佐藤さん馬上さんのご厚意で1班は佐藤さんの車で視察、もう1班は馬上さん案内でパーク内にある広野オリーブプロジェクトで植えたオリーブを見てまわるオリーブ散歩に出かけました。14:30位からオリーブ散歩の班は視察、視察の班はオリーブ散歩となりました。
撤去作業後、タクシーで仲の湯へ。入浴後有賀さん宅で食事
寮に戻り振り返り・翌日の予定確認。
5月4日
起床後掃除。
竜田駅まで電車で向かい、そこからタクシーで富岡町の視察。
浜風商店街からすや食堂さんにて昼食。
津波の被害のあった場所まで歩いて行き、かさ上げ工事中の場所を視察。
寮に戻り振り返り、アンケート記入。
17:00のバスに乗り東京へ。渋滞のため90分ほど遅れました。
22:30解散。
平穏な町を突然おそった地震と津波、火災、風評被害、原発事故のこわさを改めて感じ、4日間のいわき市滞在で復興が着実にすすんでいること、いわき市の人々の温かさを、そして、思っていたよりも子どもがたくさんいたことを感じ気づくことができました。
反対を考える目を持たなければ見えないものが沢山ある。その事実を目の当たりにした。「ボランティアは与えることでなく、これまで与えられてきたものを返しに行くことだと思う」という仲間の言葉に、自分たちの力を与えに行ったはずなのに、逆に与えられるものばかりでモヤモヤしていた気持ちが、この言葉でスッと肝に落ちた。
普段何事にも本気を出さずに生きている自分にとって、失敗に対する言い訳は「まだ本気を出していないだけ」であり、失敗から逃げ続けてきた。ただ今回は4日間だけ本気を出すという意識を持ったので、1つ1つの失敗が心にきたし、悔しささえ感じられた。ある程度の手応えと共に得た悔しさは明日からの糧となるはずである。また、ボランティアの問題、震災の問題、原発の問題やその他の震災遺構の問題等を同年代の仲間たちと真剣に語り合えた経験は、ずっと心に残っていくであろう。
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